ゼダンの門工廠で9番目に開発された可変MS。
設計にはパプテマス・シロッコが関与しており、ジュピトリスで試作がおこなわれている。ガブスレイの後継機であるともいわれるが、変形機構は量産化を前提とした簡易なもの(ほぼ、両脚を背中に折り上げるだけ)を採用しており、ムーバブル・フレームとマグネット・コーティングにより、MS形態からエイのようなMA形態に約0.5秒で変形完了する。スペックの数値は第3世代MSとして高いとは言えないが、運動性や格闘戦性能は非常に高い。搭載されている熱核ロケット・エンジンは燃焼効率が高く、長時間安定した機動が可能である。また、変形により機体特性を目まぐるしく入れ替え、相手を翻弄する多彩な攻撃が可能となっている。
細長く尖った頭部および両肩アーマーと、さらにこれらに計5基(顔面2基、後頭部、両肩)のモノアイが装備されているのが特徴で、これによりMS/MA両形態で十分な索敵が可能となっている。胸部から頭部にかけてのユニット全体が複合的なセンサー・アレイとなっており、各形態で状況に応じて最適化された情報をパイロットに伝達する[46]。また、腰部アーマーの裏側にはオプションのマウント・ラックがある。装甲は脆弱であるが、耐ビーム・コーティングの性能は優秀である。
整備性や生産コストの面では優れており、稼働率も高いが、乗りこなすには高い技能と戦闘のセンスが必要とされたため、量産先行機が数機建造された時点で本格的な量産は見送られている。
ヤザン・ゲーブルは、本機に搭乗した感想をシロッコに求められた際に「得体の知れない力を感じる」と述べている。それに対してシロッコは「それはヤザン大尉が、今まで楽をしてきたからだ」と答えているが、小説版では「バイオセンサーによるシステムが導入されているから」と回答している。
第31話で初登場。サラ・ザビアロフが月のフォン・ブラウン市に潜入する際にメッサーラとともに2機が出撃、行きはサラがテストを兼ねて技師とともに搭乗し、「いいMSになりますね」と感想を述べている。ただしMS形態のバランスに問題があることも指摘しており、実際に本機の戦闘は殆どMA形態で行われる事になる。その後、別の兵士が搭乗しアーガマを襲撃するが、サラが脱出に成功しメッサーラに搭乗したあとに撤退する。
第49話の最終決戦ではラムサス機がエマ・シーンのスーパーガンダムに撃破されるが、直後にヤザン機はカツ・コバヤシのGディフェンサーのコックピット・カプセルを撃破。ダンケル機もスーパーガンダムに下半身を破壊されるが、爆発シーンはない。ヤザン機は背後からスーパーガンダムのパーツを破壊、ガンダムMk-IIの盾となるラーディッシュも撃沈するが、カミーユの人智を超えたニュータイプ能力に共鳴したΖガンダムに撃破される(ヤザンは脱出)。