『機動戦士ガンダム』に登場する、MS・MAの補給・整備を行うこともできる超大型の宇宙空母。「ドロス級」とクラス名になったのは『モビルスーツバリエーション』の文字設定から。
テレビ版第39話に登場し、ギレン・ザビとシャリア・ブルの会話で名称が明らかになる。戦闘艦としては機動力が低く、基本的には移動可能な要塞として運用された。一年戦争における最大級の艦艇だが、テレビ版第39話では月面都市グラナダに垂直着陸していた。要塞並みの対艦火力を有する一方、対空火力は搭載MSに委ねる水準であった。艦橋は細長いアームにより前面に突き出した形で存在している。艦体色はTV版がブルーグレイ、劇場版がオリーブグリーン。エンジン部の赤い塗装の配置も異なる。
TV版第42話では宇宙要塞ア・バオア・クーのNフィールドに配備され、地球連邦軍の星一号作戦(ア・バオア・クー攻略作戦)を迎え撃つ。ギレンは本級を直接指揮下に置き、要塞防衛の要として期待していた。戦闘開始直後はギレンの命令でMS隊の投入を見合わせ、ガトル戦爆を多数発進させる。グワジン級戦艦2隻と共に善戦するも、連邦軍の集中攻撃により撃沈される。『機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-』第3話でも、轟沈シーンがCGでリメイクされている。ドロス隊の全滅により、戦局は連邦軍有利に傾いた[注 7]。
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ムサイやザンジバルといった艦艇を多数収容することが可能な超大型移動要塞として描かれている。艦の両舷に計12門備え付けられている大型のメガ粒子砲は、連邦軍主力艦のマゼラン級戦艦を一撃で粉砕する破壊力を有する。劇中ではキシリアの直接指揮の下、グラナダからア・バオア・クー宙域へと来援。ア・バオア・クーへの到達を阻止せんとするワッケイン少将麾下の連邦軍艦隊に対して、マゼラン級戦艦の射程をも遥かに上回る遠距離から砲撃を行い、連邦軍艦隊に反撃させる間も与えることなく一方的に蹂躙した。しかし、ア・バオア・クー陥落直前にキシリアが乗るチベ級重巡「パープル・ウィドウ」がシャアの砲撃を艦橋に受けて制御不能になり艦艇下部の発着口内部に突入し爆発、それが誘爆した本艦もまた炎に包まれて要塞上部に激突、ア・バオア・クーの壊滅を招いた。
「トミノメモ」では、ルナツーに集結する連邦軍艦隊の進行を阻止すべく、キシリアが率いてきた艦隊の主力艦として登場した。だが連邦艦隊の殲滅は成らず、腹に潜り込んだガンダムとホワイトベースの攻撃により撃沈、キシリアは撤退する。
漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』では潜水母艦として登場。ユーコンを艦内に複数収納、整備できるサイズになっている。艦内には養蜂施設などもあり、多数のジオン残党が生活している。