ツインドライヴシステムを搭載するダブルオーの後継機。純粋種へと進化し、ダブルオーライザーの限界性能を超える能力を得た刹那・F・セイエイのために開発された、「真のイノベイター専用機」である。機体名の「クアンタ」は「Quantum(クォンタム、量子)」の複数形である「Quanta」、型式番号の「T」は「Twin(ツイン)」を意味する。
2年前の戦いでダブルオーの太陽炉が全て喪失したため、本機は木星で新たに製造された2基の新型太陽炉を搭載。この太陽炉は製造当初からツインドライヴ用の調整が施されて製作されたため、オーライザーのようなツインドライヴ安定稼働装置の装備なしでの完全な同調に成功している。
機体への搭載位置は胸部と左肩のGNシールドに各1基ずつを内蔵する左右非対称の配置に変更されており、これに伴いダブルオーでは胸部に位置していたコックピットは腹部に移設され、コンソールなどの内装品も一新されている。出撃時には、コックピットの後方にELSから来る莫大な情報量に対し、完全リンクを果たしているティエリアとヴェーダが対応するためにヴェーダのターミナルユニットが取り付けられる。機体は内部フレームを含め、ダブルオーのものの設計データを流用しつつ新規に製造された[144]ただし内装機器などは、イノベイターの力を最大限に発揮するために新開発された物が多く採用されている[145]。外観の造形はエクシアに似せてあるが、これは刹那に対するイアンからの配慮によるものである。00ガンダムセブンソード/Gのテスト運用データもフィードバックされている。
ダブルオーライザーではトランザム中のみの副次的な現象であった量子テレポートを標準システムとして搭載するほか[144]、単独でELSの軍勢を全滅させることが可能なほどの戦闘能力を秘めているが[145]、その本質は刹那の純粋種としての能力に反応する特殊システム「クアンタムシステム」にある。このシステムは、ダブルオーライザーのトランザムバーストをはるかに上回る高濃度粒子領域を展開する「クアンタムバースト」によって人々の意識共有と相互理解をより強く促し、最終的には「戦いそのものを止めさせる」という刹那自身の想いを体現したシステムである。クアンタムバーストには複数のレベルが存在し、最高レベルではGNシールドを背中に引き込んで2基の太陽炉を直結し、次いで全身の装甲を排除して各部のGNコンデンサーを露出させ、貯蔵された全粒子を開放する。
クアンタムシステム発動は一度トランザムシステムの発動を経由してから移行する[148]ため、クアンタムシステム発動時に一瞬だけトランザム同様の赤色に発光した後、GN粒子と同じ緑色となる。