本作品の主人公。工業コロニーのインダストリアル7にあるアナハイム・エレクトロニクス系列のアナハイム工業専門学校に通う16歳の学生。パイロットとしての経験はもたないものの、幼少時に特殊訓練を父に受けさせられていた“訓練を受けたニュータイプ”である。
父親はビスト財団の当主であるカーディアス・ビスト。母親はカーディアスの愛人アンナ・リンクス。母の思いからビスト財団から遠ざけられ、その下で育つ。しかし宇宙世紀0086年に母親であるアンナが病気でなくなり、素性を明かさぬままの父の勧めでインダストリアル7に越してくる。以後は、その父親とは直接会うことも、どのような人物かも知らぬままに普通の工専生として生活し、学業の傍らブッホ・ジャンク社でプチ・モビルスーツを使いスペースデブリ回収のアルバイトをするというごく平凡な人生を送る。
そんな折「オードリー・バーン」と名乗る謎の少女と運命的に出会い、再び戦争が起ころうとしているのを止めたいという彼女に協力するうちに、彼女に惹かれていく。2人の奔走の甲斐なく、インダストリアル7はビスト財団が保持するとされる「ラプラスの箱」を巡る「袖付き」と連邦軍による戦闘が始まってしまう。その混乱の中、瀕死の父カーディアス・ビストと再会し、自身の出生の秘密を知らされると同時に、「ラプラスの箱」を開くための「鍵」となるMSユニコーンガンダムを託される。これを発端にバナージは文字通り紛争の「鍵」を握る存在となってしまい、連邦政府や「袖付き」といった「箱」を巡る勢力間の闘争の中で、「箱」への道を辿る旅へと誘われていくこととなる。
ユニコーンガンダムが示す座標各地を辿り終え、最終座標インダストリアル7のメガラニカへ向かうための最終局面では、友人タクヤの強化案である「フルアーマー・ユニコーンガンダム」に搭乗し出撃。「袖付き」の戦線を突破しインダストリアル7へ到着後、オードリーと共にメガラニカのビスト邸へと向かい、そこで曾祖父サイアム・ビストから「ラプラスの箱」の真実を知らされる。そして自身の答えとして、人類の可能性を信じて「ラプラスの箱」を全世界に開示することを決断する。だが、それを阻止し「ラプラスの箱」を自らの手にせんとするフロンタルが妨害する。再起したリディのバンシィと共闘してフロンタルのシナンジュに最終決戦を挑み、この激闘の末に勝利する。しかし、インダストリアル7宙域にはビスト財団と連邦軍上層部の指示によるコロニーレーザー攻撃が行われようとしており、避ける時間はないと知ったバナージは、リディと共に強力なサイコ・フィールドを発生させて奇跡的にこれを相殺することに成功。しかしその影響でバナージは新たな生命体《ユニコーンガンダム》そのものとなってしまう。