トールギスは、1995年に放送されたテレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ」 (MS) のひとつ。
A.C.年代におけるすべての戦闘用MSの原型機。のちにガンダムを開発する5名の技術者[3]、そして推進器技術の権威ハワード博士を加えた科学者グループによってA.C.175年に完成した。
前駆となったのは宇宙用作業服として運用されていたMSであり、脚部や腰部構造にその面影を残している。AC170年代にそれまで宇宙用建設資材搬入業務を行っていたOZが軍需産業への参入を始めるとともに、初めての戦闘用MSとしてトールギスは誕生する。
トールギスはMSの兵器としての可能性を追求する必要があったため、単独による戦域への介入能力、拠点制圧を行える戦闘力、そして確実に帰還できるサバイバリティが備えられている。装甲にはビーム耐性を有するチタニュウム合金を採用し、同時に大気圏内飛行も可能なバックパックバーニアを導入する事で重装甲と高機動性を両立した。兵装面は長距離砲撃能力を持つドーバーガンと、チタニュウム合金を両断可能なビームサーベルを採用している。頭部には中世ヨーロッパの騎士をモチーフとしたフェイスカバーが取り付けられており、これを外すと正方形のカメラアイが露出する。また、機動性と装甲を両立するため、機体サイズは後の標準的な量産機よりも一回り大型化する事となった。
背部に存在する巨大な2対のスーパーバーニアの最大加速は15G以上(腰部に存在する4つのスラスターは含めていない)となり、その機動性能によって高度な一撃離脱戦法も可能としている。また、陸海空と宇宙のあらゆる領域での戦闘が可能な汎用性を併せ持つ。しかしながら、その圧倒的な機動性と運動性から、操縦する人間の肉体的限界を大きく超える問題点が発生した。加えて、本機の開発チームがその問題点を克服するために新たな試作機の開発へ移行した事から、トールギスは試作機が1機作られたのみで開発は中断された。これらの問題のため、本機はA.C.195年まで、20年間封印されていた。
のちに本機の設計を素案に、機体のデチューンを図った新たな標準機「リーオー」が誕生。そのため、本機は「プロトタイプ・リーオー」とも呼ばれる。