OZを出奔したドクターJら5人の技師が、トールギスを基に設計した試作型モビルスーツ。
オペレーション・メテオのガンダム5機の原型(アーキタイプ)であると同時に、背中に翼状のバインダー(二つに展開する)が付いた外見や装備、「機動性を中心にバランスの取れた汎用機」というコンセプトは後にドクターJが設計したウイングガンダムに酷似している。いわば、オリジナル・ウイングガンダムだが、ウイングを初めとしたオペレーション・メテオ用機体が地上用に開発されたのに対し、本機は宇宙戦を主体としており、更に地上でも未調整のまま力を発揮した。
最大の特徴は、機体管制システムとしてあらゆる未来予測を導き出し、それをパイロットに教えるゼロシステムを搭載していることにある。だがこのシステムは暴走の危険性が高く、しかもドクターJが「コロニーの1つや2つは沈む」と述べたような戦闘力を発揮する代物であった。技師たちはその危険性から本機体の開発は設計段階で終了させ、ペーパープランのままにしていた。 その性能はプロペラントと武装と装甲を除いたフレームのみでトールギス以上の性能を持ち、更にトールギスもう1機分以上の装甲と武装追加も可能となっている。
それから十数年後、父親を殺されて怒りに自分を失ったカトル・ラバーバ・ウィナーが、H教授が残していた設計案の1つをウィナー家の財力で完成させてしまったのが、テレビ版のストーリーに登場するウイングガンダムゼロである。