ダギ・イルスをベースに開発された指揮官用の高機動試作機。ベルガ系の技術フィードバックを行い、貴族・高級士官用MSとして制作された。クロスボーン・バンガードのシンボルという側面を持ち、ベラ専用の機体として配備された。シェルフ・ノズルを発展させた「フィン・ノズル」と呼ばれる外装式推進システムをもつ。8基のスラスターが360度方向に独立可動することで高い機動性を発揮し、ジェネレータ直結のため伝達ロスが少なく効率的な稼働が可能となっている。また、AMBAC作動肢としても機能する。メインスラスターの設計変更により、プロペラントの積載量も増量した。カメラ・ゴーグルの仕様は、ダギ・イルス同様のタイプを採用。ジェネレータはベルガ・ギロスと同型[41]で、総合性能はガンダムF91に匹敵する。
ベラ・ロナに専用機として与えられ、「黒の戦隊」とともにフロンティアIの制圧に参加、ガンダムF91と遭遇戦となり胸部コックピット・ハッチを破損する。F91のパイロットがシーブックであることを確信したベラは交信を試み、その後ベラは機体ごと連邦軍に投降する。スペース・アークにて額のエンブレムの消去、破損したハッチの交換と整備が行われる。C・Vをあざむくため、連邦軍から敵と認識される危険を承知で敢えて機体コードを変えずに出撃し、フロンティアIでのバグ掃討に出撃後、元凶であるガル・ブラウを沈める。ラフレシアとの戦闘突入後は機動性を生かしビーム・ランチャーとビーム・ライフルで応戦。テンタクラー・ロッドをビーム・サーベルで切断するなど健闘するが、機体を切断され大破する。F91はこの残骸をビーム・ランチャーで狙撃することでラフレシア攻略の糸口とする。
漫画『機動戦士ガンダムF91プリクエル』では、フロンティアIV侵攻以前にアンナマリーがテスト・パイロットを務め、C・Vのドック「洗濯板」付近の宙域で、ミノフスキー粒子散布下を想定し無線やレーダー類を切って模擬戦をおこなう。バックパックにはフィン・ノズルではなく、片側4発のシェルフ・ノズルを装備している。