試作1号機の宇宙仕様で、コード・ネームは「ゼフィランサス・フルバーニアン」。「フルバーニアン」という呼称は、バーニアの増設による機動性の向上に主眼を置いていることによる。
試作1号機も、先述の「汎用多用途」というコンセプトが主眼に置かれているが、MSが稼働する領域は基本的に地上と宇宙空間しかないとして、それぞれの領域で最高の性能を発揮できるように調整されている。そのため、主機のコア・ファイターの換装だけで宇宙空間においても完璧に近い形で適応可能となっている(ただし、機体のアライメント調整やメンテナンスは必要)[2]。さらに、脚部のプロペラント・タンクなどの追加装備により、作戦行動時間が延長される。これら換装用のユニットは試作1号機とともにロールアウトしているが、1号機が大きく損壊したため、逆に地上での実働データのフィードバックや、ロールアウトから当時までの期間に提案されたアイデアなども盛り込むことが可能となり、「フルバーニアン」は当初の設計案からかけ離れた機体として完成する。制式なものではないが、型式番号が変更されているのもそのためである。
11月2日にAE社フォン・ブラウン工場に搬入され、4日には早くもトライアルを開始しているが、これは軍の強い督促のほか、必要なパーツがすでに完成していたことによる。ただし、作業に関わるスタッフはかなりの負担を強いられたといわれる。塗り分けも変更されており、肩が青になるなど、のちのΖガンダムに近い印象となっている。
なお、本機の宇宙用装備をジム・カスタムにほどこしたジム・カスタム高機動型も数機が試験運用されている。
11月4日にAE社のリバモア実験場でトライアル後、同日にアルビオンは出港するが、その際にフォン・ブラウンに秘匿されていたケリィ・レズナーのヴァル・ヴァロが出現。ケリィは「ガンダム」との一騎討ちを要求、それに応えるようにコウが搭乗する本機が出撃する。プラズマ・リーダーの攻撃を受けるが、コックピットの核爆発時の電磁パルス防護機能と、チャック・キース少尉のジム・キャノンIIの援護により致命傷には至っていない。その後クロー・アームで捕獲されるが、Bパーツを切り離して上半身のみでビーム・サーベルを突き刺し撃破する。8日から索敵攻撃部隊に従事[108]、コウは戦時特例で中尉に昇進する。10日にコンペイトウ沖で観艦式襲撃後の試作2号機と交戦、相討ちとなり爆砕するが、コウは生還している。このとき、UBPの損傷により脱出システムが機能せず、自力での脱出を余儀なくされている。
漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』では、大破した機体は2号機とともに回収されている。
アニメ『機動武闘伝Gガンダム』では、終盤に世界中から集結したガンダム達で構成された「ガンダム連合」の中に一瞬だけ登場する。