メカニック・デザイン企画『モビルスーツバリエーション(MSV)』に登場。
一年戦争時、ジオン公国軍によってザクIIの登場で旧式化したザクIや、損傷して戦闘に使用できなくなったザクIやザクIIを利用し、現地にて急造されたリサイクル兵器である。各部の装甲が撤去され、コックピットを建設作業車の操縦席に近い形に改修し、腕部に作業用ウインチや大型スコップを装備する。ただし、前述の経緯ゆえに決まった仕様は存在せず、型式番号も便宜上のものである。戦闘用の装備は撤去されている(使用可能な兵器はすべて他の機体に回された)ため、戦闘力はないに等しい。
主に一年戦争中期からアジア西部やアフリカ戦線で運用され、作業用重機として前線での塹壕掘りやバリケード作成、トーチカの建設、補給物資の運搬、故障・損傷したMSなどの回収に用いられた。
初出は『模型情報』1983年10月号の裏表紙で、前面カラー画稿と設定が掲載されたが、型式番号は設定されていない。同月発行の『MSバリエーション ハンドブック3』でも「型式番号を持たない」とされていた。『コミックボンボン』同年12月号で「大河原邦男オリジナルメカ」として背面カラー画稿も掲載され、型式番号は「MS-06(W)」とされた。1984年2月発行の『講談社ポケットカード9 機動戦士ガンダム MSVコレクション』では「MS-06W ザク一般作業型」とされた。
当時はガンプラでの発売予定があったが実現せず、2006年に初期のガンプラをダウンサイジングした「ガンプラコレクション」第1弾で商品化された(この時、当時のガンプラをイメージしたボックスアートも新規にデザインされたほか、当時のガンプラのほとんどがラインナップに入っていた「ベストメカコレクション」の一環として、当時はNo.58で終わっていたシリーズに新しく追加扱いでNo.59とパッケージに表示されている)。
漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、コロニーの破片を片腕で投げつけてミニ・トレーの主砲を破壊する、ジム・ストライカーと格闘戦で互角に戦うなどの荒業を披露しており、通常機に匹敵する戦闘力を有した機体として描かれている。
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』では、パラオのドックで作業する2機が登場。ザクIIをもとに改修されており、うち1機は頭部の動力パイプが外されている。
オンラインゲーム『機動戦士ガンダム オンライン』では、リペアトーチ、リペアポッド(弾薬の補給や機体の損傷を応急修理する装備)、マシンガン、ショットガン、ジャミングクラッカー、カメラガン、レーダーポッド、携行型対空砲を運用可能な支援機として登場している。