「ガンダムTR-6[ウーンドウォート]インレ形態 (GUNDAM TR-6 [WONDWART] INLE FORM)」とも呼ばれる。TR-6の究極形態で、ファイバーIIとダンディライアンIIが合体した決戦仕様。クィンリィの上位形態でもあり、藤岡はクィンリィとの対比で「大王形態」とも表現している。
正確なスペックの数値は不明だが、巡航形態の全長は100メートルを超えるとされ、対比図(ラフ画稿)ではMS形態での頭頂高はサイコガンダム(40メートル)やクィン・マンサ(39.2メートル)の倍、全高はα・アジール(108.26メートル)を越えている。
本形態はMS・MA等の機動兵器の枠を越えた「戦略兵器」に分類され、「単機で敵陣に強行突入して制圧を可能とする弾道兵器」をコンセプトとする。強力すぎる戦力と費用対効果に加え、旧世紀における核兵器の抑止力に近い政治的な影響力をも有するため、戦争の趨勢を決する戦場以外での投入は極めて稀なケースとされる。
TR計画はインレの開発を目的とする計画だったが、巨大なサイズと複雑なシステムのために単独での開発は困難と判断され、まずTR-1からTR-5の各機に分散してシステムの開発と運用試験を実施。それぞれ各機能や機構の実用性を検証し、得られた兵器システムを具体化することで完成にこぎ着けた。計画には運用母艦となるアスワン改や衛星軌道上の駐機ステーション「SSD(スターシップダウン)」、さらに強化人間専用機としてのサイコミュ搭載(サイコ・インレ)や、外惑星への侵攻を想定した巨大な惑星間航行ブースター(フリス)の開発も含まれていた。
当初インレのコアMSとして予定されていたのはRX-123 ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]であったが、TR-6に計画が移行して開発が複雑化した結果、TR計画の進行が遅延しグリプス戦役への投入自体も叶わなかった。レジオン会戦で証明されたインレの戦力から分かる通り、当初の計画のままRX-123を正式に開発・量産していた場合、“ティターンズの勝利は確実”だったと断言されている。また、投入がグリプス2攻防戦であるのならエゥーゴの勝利は覆っていたと言われている。
2機のコアMSは、それぞれファイバーII側が火器管制、ダンディライアンII側が操縦を担当する。テスト・カラー、ティターンズ・カラーおよびレジオン・カラーが確認できる。