AE社がジェムズガンのフレームをベースに開発した宇宙用高出力機。元々ヘビーガンから性能を落とすことなくメンテナンスを簡素化することを目標として計画されたジェムズガンの開発途中から、宇宙用高出力機を新たに開発することになり、それにより生まれたのが本機である。
頭部は連邦軍の量産機としては珍しく宇宙空間での索敵、照準に有利なデュアルセンサーを採用しており、この機体がガンダムの系譜に属していることを主張している[1]ものの、センサー保護のためゴーグルで覆われており、GM系に連なる外観となっている。ジェネレーターや一部パーツなどをジェムズガンと共有しつつ、宇宙での戦闘能力強化策として各部に高出力のアポジモーターを配置。コックピット内の仕様もジェムズガンと同一で、一見するとジェムズガンに近い全身のシルエットだが、胸部構造が異なるほか腰部サイドスカートを装備していないなど、細部で多くの差異がある。
背部には大型のショットランサー(ジャベリンユニット)を装備しているが、同機開発時期にクロスボーン・バンガードとAE社との秘密接触も行われていることから、CVからの技術提供を受けていると思われる。
メカニックでも容易に操縦可能な高い操作性をもっており、オプション装備の換装で対MS戦、対艦戦に対応可能な性能を有し、若干の改修で地上での運用も可能な高い汎用性を誇る。本機はそのオプション兵装に依存した攻撃機というわけではなく、一般的な兵装も運用する汎用機で、連邦軍の伝統的なRGMシリーズの系譜を受け継ぐ機体である。
生産ラインによっては保護ゴーグル未装備でデュアルセンサーが露出した機体や腰部にサイドボックスを装備した機体など、いくつかのバリエーションが確認されており、デュアルセンサー左に眼帯型センサー(ロングレンジ・アダプター)を装備した機体も存在する[27]。
プロトタイプがU.C.0122年に地球連邦軍で承認され、翌0123年にはクロスボーン・バンガードのイルルヤンカシュ要塞攻略戦において偶発的に実戦投入され、クロスボーンのMSと渡り合った。その後ジェムズガンと共用の生産ラインに乗せて量産が開始された。
ジェムズガンよりも高性能だったこともあり、地上でも配備が行われるなど、実質的に連邦軍全体の主力機となっている。配備から20余年が経過したU.C.0150年代においては旧式化して相対的に出力が劣っているが、機動性とショットランサーの有効性の高さからザンスカール帝国軍の新型機に対抗できる数少ない機体となっており、単機では能力的に見劣りするが複数機が集団で攻撃・防御することで、それなりの戦力となっていた。しかし、平時に慣れ切った当時の連邦兵の練度の低さもあり、苦戦を強いられることも多い。リガ・ミリティアに協力していたロンドンデリーをはじめとする地球連邦軍の部隊のほか、メキシコのタンピコに展開していた部隊などリガ・ミリティア内でも戦力として使用されており、カイラスギリー攻略戦やザンスカール本国空襲、エンジェル・ハイロゥ攻略戦などの主要な作戦にも参加する。劇中ではウッソが本機を敵戦艦に放り投げた後、狙撃して熱核反応炉の誘爆を爆弾代わりに使用するなど、大胆な使われ方もされている。
リガ・ミリティアに協力した連邦軍の主力MSとして、中盤以降の全編に登場。初登場は第15話で、バグレ隊が本機でカイラスギリー艦隊と交戦するも戦力差により壊滅状態となり、旗艦のクラップ級を撃破されたのちに投降する。その後、宇宙で合流したバグレ隊の生き残り6機がガウンランドと共にカイラスギリー攻略戦に参加する。カイラスギリー戦では牽引したミサイル・ユニットで長距離射撃を行ったり、ショットランサーでゾロアットを打ち抜くなどの活躍を見せる。27話ではザンスカール本国への空襲の際にリガ・ミリティアへ参加した連邦軍のブラボー隊所属の機体がガンブラスターと編隊を組み参戦する。