アナハイム・エレクトロニクス(AE)社が開発したヘビーガンの後継機。U.C.0119年に正式採用され、連邦軍勢力下に配備された。
本機は旧式化しつつあったヘビーガンの後継機として、同程度の性能を維持しつつメンテナンスの簡素化を目標とした、RGM系列の延長線上に位置する量産型汎用MSであった。しかし、開発中に台頭したサナリィのフォーミュラ計画の影響を受け、シルエットフォーミュラ計画で得たノウハウを援用し、重力下用(地上用およびコロニー内)と宇宙用の機種を開発するという路線変更を経た結果、地上用機として完成することとなった。このため、ロールアウト時期は、U.C.0122年に完成したRXF-91よりも早いものとなっている。
完成当初は地上用としての運用思想が定まっておらず、初期生産型が月面のグラナダ基地に配備されていたほか、量産された機体の一部は宇宙艦隊にも配備された。基本設計についてはジェガンを踏襲している部分が多いが、これはU.C.0120年代になっても使用され続けた同機に対する連邦軍関係者の信頼の表れとの見方がある。しかし、本機に搭乗した連邦軍兵士には、ジェネレーターの出力不足を理由に「戦闘用MSではなくモビルワーカー(作業機)である」と揶揄されるものもあった。しかしこれはスペック上からは見て取れず、コンペで競ったハーディガンやガンレイドより出力は勝っている。その上、生産が遅れていたため、U.C.0123年のクロスボーンの蜂起時において参戦したのはわずか7機であり、それも月面の施設防衛であったために、実質的にはコスモバビロニア建国戦争に参戦することができなかった形になる。このため、カタログスペックとしてはU.C.120年代の“標準レベル”(クロスボーン・バンガードのデナン・ゾンと互角)に達してはいるものの、実戦における評価は定まらず、「開発スタッフの現状認識の甘さを象徴した機体」と評されることもある。
ただし目立った故障もなく気象条件の厳しい地区(アフリカ、南米、北極など)でも若干の改造で運用できるという利点があり、汎用性のある武装によって状況対応能力には優れているなど、量産機として優秀と言える面もある。これにより各地の連邦軍駐屯地で高稼働率MSとして重宝され大量に生産されており、制式採用から30年以上経過したU.C.0153年までに、地球圏で最も配備数が多いMSとなっていた。しかし、ザンスカール戦争勃発時においてはザンスカールのベスパやリガ・ミリティアの新型機の前には旧式化が目立ち、あらゆる対MS戦闘で後れを取った[21]ため、第一線から退かされて作業機械や輸送部隊の警備用として使われることが多かった。なお、本機はジャベリンが生産されたことにより、U.C.0150年までに生産を終了している。
コックピットは胸部に位置しており、ハッチの開放は中央部にある外側の装甲が上側に収納され、内部側に備わったシャッター式の装甲も同様に、上側へ開く仕組みとなっている。コクピットは連邦軍の量産機の流れをくむ標準的な全天周囲モニター・リニアシートを採用しており、非常時にはイジェクションポッドとして機能する。操縦系統はヘビーガンと同じくスティックタイプとなっており、乗員を保護するためのエアバッグ兼用のエアベルトを備える。これは、ジャベリンやガンイージに搭載されているものと同型である。
第11話ではリガ・ミリティアに協力する部隊として登場。スコップを使用しての旧ベチエン飛行場の整備のほか、引っ越し公社の所属に偽装したリガ・ミリティアの輸送機の護衛を務める。しかし、ドゥカー・イク少佐率いるガッダール隊の襲撃を受け、パイロット練度の低さもあってまったく相手にならず、全機が撃破される。第36話ではモトラッド艦隊の足を止めるべく爆雷隊として2小隊が爆雷散布に参加する。人質を使いV2ガンダムに攻撃を仕掛けたゴズ・バールのゾリディアに切りつけるも一蹴され、別の1機はカテジナ・ルースのゾリディアに撃墜される。大気圏付近でのエンジェル・ハイロゥ攻防戦にも参加しており、ラー・カイラム級機動戦艦ジャンヌ・ダルクの艦首付近に配置され、拡散したゴトラタンのビーム攻撃をビーム・シールドで防ぎ、艦の防御に貢献した。