書籍『ガンダムMSグラフィカ』に登場し、現在は『UC-MSV』に分類されている可変MS。ゲーム『機動戦士ガンダムUC』などに登場する。
百式が開発当初のプランのまま、可変MSとして完成した姿。シミュレーション上の存在であり、実機の生産記録は存在せず、詳細なスペックも公開されていない。
変形時のフレーム強度に問題があったため、プランは変形機構をオミットされ、百式となった。フレーム剛性が足りず、冶金技術や構造解析技術・最適化が不十分だったとされている。開発に携わった技術者は想定数値はΖガンダムと比較しても遜色ないと証言している。設計データの完成度が高く、後のデルタ系MS開発に活用された。
メインのセンサーはデュアルセンサーのツインアイ。ボディには百式同様の耐ビーム・コーティング特性を持つエマルジョン塗装が施されている。
シールドはウェイブライダー形態時に機首となる。先端部分にセンサーユニットが内蔵されており、防御兵装というより可変MSにおける変形用サブユニットという考え方の基に設計されている。収納されるビーム・サーベルはウェイブライダー形態時にビーム・ガンとしても機能し、後にΖガンダムにも機能が引き継がれている。
ビーム・ライフルは可変MS向けに設計されたロングタイプで出力・射程共に優れており、同型のものがガンダムMk-IIの発展機にも採用されている。
デルタプラスのコクピットの戦闘シミュレーターに、このデルタガンダムのデータが仮想敵機としてインストールされており、パイロットAIのデータはクワトロ・バジーナが設定されている。
デザインはカトキハジメ。
頭部前面とシールドはプロトΖガンダムのそれに酷似している。その他は百式として完成した物とほぼ共通の外観を持ちながら、Ζプラスに似るウェイブライダー形態への変形が可能となっている。ビーム・ライフルはガンダムMk-IIIのものと同型。
デルタプラスと変形機構はほぼ同一だが、バックパックの有無とリアスカートの構造が違うため、スラスターの位置が少し変化している。
カトキは「シールドなどにプロトΖガンダムの要素などを盛り込み、この時代の雰囲気を取り入れている」「δプラスとの関係は、Ζガンダムに対するΖプラスみたいなものと考えている」とコメントしている。
サンライズによると以前から商品化の要望が高かったが、『ガンダムMSグラフィカ』当時はカトキによる完全な設定画が無く、ゲーム化のタイミングで明確に設定化するために改めて『UC-MSV』に分類されている。
作品ごとの設定
初出である『ガンダムMSグラフィカ』作中ではAE社のアーカイブにその姿は無く、兵器マニアのファンサイトで検索された画像(CGモデル)として登場。画像の時期は不明。
後にデルタプラスが設定され、原型であるデルタガンダムの設定も確かなものとなっていく。ただし、黄金色の機体の目撃証言があるという資料が見られるものの、実機の存在を明示する設定は存在しない。
『HGUC デルタガンダム』の説明書、それを元にした『機動戦士ガンダムUC MSV 楔』第4話ではリディ・マーセナスがシミュレーションを行った際のデータとして登場。パイロットはクワトロ・バジーナ。
ゲーム『機動戦士ガンダムUC』でも同様にクワトロ・バジーナがパイロットのシミュレーション上のデータとして登場する。
漫画『機動戦士ガンダムUC テスタメント』の『デルタの鼓動』では、百式開発以前のシミュレーション中に登場。外観は現在のものと同一である。仮想の地球上でハイザックやジムIIの部隊と戦闘するが、変形時にムーバブル・フレームの破損が生じている。以降は百式として完成し、その技術が百式改系列やデルタプラスに繋がる描写がある。
ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』では、技術的問題をクリアしていたらという想定の下、傭兵集団「P.M.U.」が独自に再現した機体が登場する。MA形態への変形が可能であり、ビーム・ガンはMS形態でも使用可能。