アニメ版『機動戦士ガンダムUC』に登場。「シュナイド」とはドイツ語で「気骨」「勇気」を意味する。その後に発売されたゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』にて、かつて本機に搭乗していた搭乗者ダグ・シュナイドを由来に名付けられたと設定された。
一年戦争からラプラス戦争に至る十数年に渡って改修され続けてきた機体であり、肩部装甲や左前腕、臀部にクナイ状の投擲武器「ヒート・ダート」を装備している[32]。通常のイフリートは両肩のアーマーにスパイクが装備されているが、本機はヒート・ダート用のマウントラッチとなっており、ヒート・ダートがスパイクのように装備される。ヒート・ダートは両肩と前後を合わせて8本、左手の籠手に4本、臀部に2本の計14本を装備する。たび重なる改修の結果、ジェネレーター出力は原型機の約2倍になっており、それによりアクチュエーターの駆動トルクを向上させ、高い瞬発力を得ている。ジェネレーターの強化に伴い、胸部インテークを排熱効率の高いものに換装している。塗装は、原型機の紫をそのまま引き継いでいる。
アニメ版『機動戦士ガンダムUC』では、地球連邦軍トリントン基地を襲撃したジオン軍残党とともに登場。ドダイIIに乗り、トリントン基地のMS隊をジャイアント・バズで砲撃する。その後、ジムII・セミストライカーと交戦し、ツイン・ビーム・スピアによる斬撃を紙一重で回避後に一瞬で密着状態まで踏み込み、ヒート・ダートをコックピットに突き刺して撃破する。ジムIIIのミサイルで左肩部アーマーを損傷し、ヨンム・カークスが搭乗するザクI・スナイパータイプの援護で撤退を促される。
雑誌『ガンダムエース』2017年9月号増刊『ガンプラエースSPECIAL』掲載の曽野由大の漫画「ストライカー イン トリントン Ninja of the Torington Base」では、複数登場するジムII・セミストライカーを行動不能にし、連邦軍教導隊「ネメシス」のユージ・アルカナが搭乗するストライカー仕様のネモと一騎討ちを繰り広げるが、決着については描かれていない。なお、左肩部アーマーはまだ損傷していない状態である。
『ガンダムUC』の外伝漫画『「袖付き」の機付長は詩詠う』においてその後の動向が描かれており、「元中佐」率いる海賊MS部隊の構成機として登場。ベースジャバーに乗っており、グフ用のヒート・サーベルらしき実体剣およびビーム・サーベルを追加装備している。劇中では海賊によるカークス隊基地奪取作戦に帯同し、トリントン基地戦で共闘したはずのジオン残党軍と敵対する。さらに、周辺空域に現れたバイアラン・カスタムを迎撃し、ヒート・サーベルを折られながらも互角の空中戦を繰り広げる。しかし、搭乗者はカークス隊のクイント中尉から依頼を受けた間者であり、海賊側の情報を漏洩したり、海賊の母艦であるガウの砲撃を制止したりするなど、秘密裏に妨害工作を行っていた。最終的には、カークス隊の撤退作戦が成功してバイアラン・カスタムにガウが撃墜されると海賊を離反し、「元中佐」が搭乗するザクIIIをビーム・サーベルで撃破する。その後はカークス隊と合流せず単独で撤退し、偽装が施された状態で座り込む本機の姿が描かれているが、以降の動向は不明。
また、『サイドストーリーズ』の新作シナリオ『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』では、宇宙世紀0096年時のパイロットは一年戦争時に連邦軍特務部隊「スレイヴ・レイス」に所属していたフレッド・リーバーであったという設定が明かされた。「シュナイド」と名付けたのもフレッドである。フレッドは本来近接格闘戦を得意としており、ピクシーに搭乗していた経緯から、シュナイド機に本来装備されていたヒート・ランサーをヒート・ダートへ換装したとされている。同コミカライズ版では整備士のハイヤーがイフリートを整備するエピソードが描かれており、フレッドの特性に合わせてヒート・ダートおよびヒート・ナイフを装備した中間形態というべき姿が登場する。