リゼル同様、AE社が連邦軍の委託を受けて開発した量産型可変MS。連邦軍オークランド研究所で開発された可変モビルアーマー (MA) 、アッシマーの設計データをもとに再設計がおこなわれた後継機である。再設計にともない、種別もMAからMSに変更となっている。整備効率と生産性の両立、さらにSFSとしての機能の確保を必須とする連邦軍の要求に応えるべく、先んじてロールアウトしたリゼルと同様にジェガン系との内装部品規格を共通化する方策が採られる。これにより、高コストな可変MSでありながらも量産化における現実的なラインをクリアしつつ、原型機譲りの総推力値も重力下での飛行で自重と同等の加重をかけても問題にならないレベルを達成する。リゼルとの共通部分も多い。
名称は、ヒンドゥー教の神ガネーシャがもつ杖に由来する。原型機同様、円盤状のMA形態に変形することによって大気圏内での高次な単独飛行能力を有する。本機には両側面部に整流板を兼ねたムーバブル・シールド・バインダー (MSB) が追加され、さらなる航空機動性を獲得している。飛行性能の大幅な向上によって友軍機を搭載しての飛行も可能となり、上面にはMS搭載用プラットフォームとグリップが設けられている。
MS形態での戦闘力強化も図られており、MSBへのビーム・ライフル搭載に加え、ビーム・サーベルの装備により格闘戦にも対応している。頭部には原型機同様、航空管制用レーダーや差圧センサーなどが実装されているが、ジェガンとの共通規格化によってバルカン砲が追加され、連邦軍然としたバイザー・フェイスにあらためられている。この変更は、モノアイといったジオン的意匠にアレルギーをもつ上層部の意向が反映されたという意見もある。
0096年の完成後、すぐさま地球上の重要拠点への配備が進められる。ジェガンですら満足に配備が行き届かず、数合わせの旧型が主戦力である当時の連邦地上軍にあって、最新機種である本機がよどみなく開発・配備されたことには、連邦上層部とAE社との間で何らかの思惑があったともいわれるが、本機は高高度の迎撃任務にも柔軟に対応可能であり、宇宙からの侵攻に対する備えとしての正当な思惑が含まれていることも間違いないとされる。また、超大型輸送機ガルダへ航空戦力としても多数配備され、「ガルダ構想」の一翼を担ったという。
ガルダ所属機が登場。アニメ版では7機が搭載されており、襲撃するガランシェール隊の排除とラー・カイラムから護送されてきたユニコーンガンダムの確保のために出撃する。ギラ・ズールが装備したスキウレのビーム砲によって撃墜されるほか、ユニコーンにビーム・サーベル二刀流で挑むも返り討ちに遭い、ビーム・サーベルを奪われる。デストロイモードのユニコーンとバンシィの対決中に介入しようとした機体は、両機が発生させたサイコ・フィールドに弾き飛ばされ、ガルダの翼に叩きつけられて爆散する。その後、シャイアン基地に向かうローナン・マーセナス、マーサ・ビスト・カーバイン、アルベルト・ビストらの護衛として、2機が警戒飛行する姿が確認できる。
小説版では、トリントン基地を訪れたラー・カイラムを出迎える場面で初登場し、アッシマーの系譜に連なる新鋭機であることが言及されている。バンシィを戦場まで運搬するためのSFSとして用いられた後、1機がユニコーンとバンシィの対決に介入するが、ユニコーンに返り討ちにされて両腕を切り落とされたのち、バンシィのビーム・マグナムの流れ弾に被弾し、ガルダの垂直尾翼に叩きつけられる寸前に爆散する。
漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』では、ガルダ所属の本機を乗機とする小隊「マイオス隊」のエピソードが描かれている。
『UC』の1年後を描いた劇場アニメ『機動戦士ガンダムNT』の導入部では2機が登場し、主人公ヨナ・バシュタらが搭乗するルオ商会所属のディジェと交戦する。MA形態のアンクシャが奇襲を受けて炎上する場面から戦闘が始まり、その後に別の機体がヨナの機体との鍔迫り合いの末、斬り刻まれて撃破される。後者の機体は腹部と右腕を斬り落とされながらも反撃を試みようとしており、竹内清人によるノベライズ版では登場場面こそ短いものの、これが初陣であったヨナに覚悟の差を示して死の淵まで追い詰めた、との旨が描写されている。