デザインに当たっては、カトキによる本編の描写にはないイメージイラストが描かれており、アメリカ軍のネイビー・シールズのような特殊部隊をイメージして、水際から一気に展開し、戦場の優位を確保するシチュエーションとともに、MS用のLCAC(エア・クッション型揚陸艇)も描かれている。
デストロイモードでの活動時間に制限があるユニコーンガンダムのサポートのため、AE社で開発されたジェガンの上位機種で、宇宙世紀0096年に完成する。すなわち「UC計画」の産物であり[39]、同計画の「要」であるともいわれるが、連邦軍内でもその事実は秘匿されているようだとされる。ユニコーンガンダムの護衛のほか、敵の通常戦力を制圧してニュータイプ兵器などの中核戦力と直接対峙する状況を生み出す(「“ニュータイプ狩り”の舞台を整える露払い」とも表現される)ことも想定されている。
肩部や脚部に配された重厚な装甲は見た目通りの堅牢さを誇り、細身のジェガン系の機体とは思えないマッシブなスタイルとなっているが、これにより発生する増加重量を容易に打ち消す推力と機動性をもつ。バックパックは完全新規に開発がおこなわれ、スラスター2発という極めてシンプルなレイアウトが採用されているが、ユニコーンガンダムに追従しうる極大な推力を秘めている。ジェガンより16パーセント重量増加するものの、出力は45パーセント、推力は43パーセント向上し、νガンダムの9割の高性能を実現している。スタンダードな運用を求められながらもその要求レベルは極めて高く、結果として量産機らしからぬ性能が与えられている。また、不特定多数の敵戦力に対して「確実にかわし、当てる」技量をもつパイロットの搭乗を前提とした機体となっている。評価試験を兼ねて、ロンド・ベル隊の旗艦「ラー・カイラム」に12機(生産されたすべて)が配備されている。カラーリングは濃淡のミディアム・ブルーを基調とする。
ロンド・ベル隊の旗艦「ラー・カイラム」所属の小隊「トライスター」のナイジェル・ギャレット大尉(コード・ネームは "U007"(ユニフォーム・セブン))、ダリル・マッギネス中尉 (U008) 、ワッツ・ステップニー中尉 (U009) が搭乗する。ジオン残党軍によるダカール襲撃の増援としてベースジャバーに乗って出撃するも、到着前に敵は撤退する。トリントン襲撃の際には敵の撤退直前に駆け付け、いくつかの敵機を撃破する。その後、確保されたユニコーンガンダムをベースジャバーでガルダまで移送するバンシィの護衛に就くが、出現したガランシェール隊と共闘するために起動したユニコーンにワッツ機は足蹴にされ落下、残る2機も戦闘には参加せず離脱する。その後宇宙に上がり(ワッツ機はジェスタ・キャノンに換装)、89式ベースジャバーに乗ってガランシェールを捕捉し停船命令をおこなう。ふたたび地球に戻り、宇宙世紀0096年5月4日0時半頃にロンド・ベル隊が作戦指揮権にもとづき連邦軍シャイアン基地の捜索をおこなう際には、同基地を警護するグスタフ・カールやΖプラスを戦闘不能にしている。直後さらにラー・カイラムから別の本機が最低6機出撃しており、うち1機はナイジェル機のモニター表示から "U012" であることが確認できる。
小説版では、ラー・カイラムの今次航海の目的が本機の試験に限定されており、リゼルやジェガンといった在来機をすべて下ろし、評価の定まらない本機にすべて入れ替えられたとされる。ラー・カイラム隊の隊長を務めるソートン中佐 (U001) 率いるソートン中隊(トライスターを含む)と、ドット少佐率いるドット中隊の各6機で構成されている。ダカール襲撃の際には、ダカール基地が用意したLCAC 6隻に全機分乗して上陸している。この戦闘では12機すべてが生還しているが、以降はトライスター機以外登場しない。