「袖付き」の主力MS。もともとはギラ・ドーガに代わる新生ネオ・ジオン軍の次期主力機として、AE社によって開発が進められていた機体である。第二次ネオ・ジオン抗争の長期化に備えて開発されるが、本格的な量産体制が整う前に抗争が終結したため生産計画は棚上げとなる。その後、「袖付き」の蜂起によりジオン再興の象徴としての主力機が必要とされ、ある程度のアップデートを経て生産が本格化する。しかし、小規模な「袖付き」の台所事情や、MSの運用能力も十分に満足いくレベルではないことから、予定されていたスペックでの量産計画は承認されず、基本的にはギラ・ドーガの発展強化更新型の範疇を逸脱するものではない。しかし、ギラ・ドーガによる実績や数年間の技術の進展、再承認のための入念な設計の見直しにより生産性や整備性は設計当初より改善されており、比較的容易に改修・強化が可能な非常に扱いやすい機体として完成する。また、外観は大きく変わっているものの中身は基本的にギラ・ドーガとほぼ同じであるため機種転換の必要もなく、装備類も共用が可能となっている。しかしながら、対抗機でありながらマイナーチェンジで細かい改良が積み重ねられているジェガンに対してアドバンテージを築くのは難しく、またロンド・ベル隊ではジェガンとリゼルの連携運用が基本となっており、インダストリアル7での戦いでも本機は苦戦を強いられている。
外観はオーソドックスなジオン・スタイルでまとめられているが、これはネオ・ジオン総帥シャア・アズナブルの未帰還による求心力低下を受け、組織の士気を高めるために採用されたともいわれる。ガスマスクのような口元と、高機動型ザクIIを思わせる大腿部側面のメイン・スラスター・ユニットが特徴。手首と胸部には「袖付き」の由来であるエングレーブ風の装飾が施されており、部隊や階級によって装飾の模様および肩部スパイクなどの形状が異なる。また、隊長機は額にブレード・アンテナが設置される。標準塗装はザクIIやギラ・ドーガと同様、濃淡グリーンを基調とする。
小説版では、従来機のOSを使い回すため、当時の連邦軍ではすでに採用が中止されていたアームレイカー式操縦桿を採用しているとされたが、アニメ版では一般的なグリップ式に変更された。