『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、アクシズ(ネオ・ジオン)の宇宙巡洋艦。ムサイ級の発展型であり、そのためムサイ級に分類されることもある。
前部にMSデッキがあり、6機のMSを搭載可能。艦首内部にはMS用カタパルトを2基X字状に交差する形で装備し、艦首左右の開口部から斜め前方にMSを射出する。ブリッジ後部に大気圏突入カプセル「コムサイ」を装備するが、バリュートを用いて艦ごと大気圏突入することも可能。大気圏内での飛行も可能であるが、ミノフスキー・クラフトの搭載は不明。なお、ブリッジは一般用のほか、1本のアンテナを装備し外観も異なるタイプがある。
主兵装は単装メガ粒子砲5基、連装メガ粒子副砲1基。このうち副砲はMSデッキの後部に配されており、正面に向けて撃つと後部ブロックに当たってしまうため、左右に旋回して発砲する。ほかに装備位置は不明だが、スペックに小型2連装ビーム砲やミサイル・ランチャーが記載されている資料もある。
ネームシップはマシュマー・セロが艦長となり、サイド1コロニー「シャングリラ」制圧の任に就くが失敗、以降も失態続きでマシュマーは更迭される。以降はキャラ・スーンが指揮をとるが、コロニー「ムーンムーン」へ入港中にキャラがエゥーゴの捕虜となり、ΖΖガンダムの攻撃により被弾したガザCが港に停泊中の本艦に激突、轟沈する。ゴットン・ゴーら残された乗員はミンドラに移乗している。艦体色は緑で、ブリッジはアンテナ装備型。
本艦はネオ・ジオン軍の主力艦であり、多くの同型艦が建造・就役している。また、グリプス戦役の終盤であるテレビ版『機動戦士Ζガンダム』第46-47話や映画『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』にも数隻が登場している。
標準の艦体色は緑だが、異なる塗装が施された艦もいくつかあり、『ΖΖ』第18話ではアクシズの港に停泊する朱色と赤紫で塗り分けられた名称不明の艦(ブリッジは一般用)や、第45話では朱色一色の艦(ブリッジは不明)も登場している。
『機動戦士ガンダムUC』では宇宙世紀0096年にも「袖付き」によって運用されており、OVA版のep7では2隻のうち1隻がネェル・アーガマのハイパー・メガ粒子砲の直撃を受けて轟沈(ブリッジは一般用)、もう1隻は中破し後退している(台詞にのみ登場)。
漫画『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』では、火星のジオン残党組織「ジオンマーズ」製の改良型であるエンプラ級が登場。基本設計はアクシズ製と同じだが、ロケット・エンジンの配置などムサイ級により近い外観となっている。チェスター艦隊の主力として(数は「1ダース強」とされる )アクシズの加勢に向かい、その後地球からの移民を乗せた輸送船団を護衛する形で火星に帰還する。