ジオン公国軍が開発したザクIIは汎用性に優れた機体であったが、グリプス戦役期のMSは大型化・大火力化に突き進んでしまい、MSの汎用性は失われていった。そこでザクの設計思想をもう一度採用することにより、新世代の汎用量産機を目指して開発されたのが本機である。
「アイン」はドイツ語で「1」を意味し、ゼクシリーズ(Xシリーズ)の1番目でもあった。
かつてペズン計画が進められていたジオンのMS工廠である小惑星ペズンで設計・開発されたことから、ジオン系の技術色が強い。意匠の点では、モノアイや小隊長機の頭部のザクIIやゲルググなどと同様のブレードアンテナなどにそれが反映されている。
両肩の各ラッチには実行する作戦に合わせて各種兵装を装備できるが、このコンセプト自体はジオン公国軍のMS開発計画の一種である「MS-X」プロジェクトにおいてすでに確立されており、同時期のネオ・ジオンにおいてもザクIIIによって採用されている。
ペイロードには充分な余裕を持たせたほか、目的別のオプション交換で幅広い運用を可能にするため、ムーバブル・フレームは単純かつ堅牢に、姿勢制御バーニアも剥き出しにしないよう、それぞれ設計された。また、乗員優先の設計としてコクピット付近は重点的に重装甲化された。
これらの特徴は「MS-X」計画をベースとしながらも、連邦系のMS設計思想を合流させたものである。
既存の完成された技術をまとめあげて信頼性を確保するなど、本機自体の設計は完成度が高い。しかし、本機はペズン駐留の連邦軍教導団によって戦術データ蓄積用に使われながら、研究開発を細々と続けるに留まっており、やがてニューディサイズが全機材を持ち出したうえでペズンを破壊したため、技術的な系譜は途絶えることとなった。
第3種兵装要塞戦仕様。
実体弾によるマシンガンやバズーカなどを使用し、両肩のラッチにマガジンドラムを搭載する。マガジンドラムにはおよそ6000発入り、自動装填装置を内蔵している。
専用マシンガンは極力単純な構造で設計され、信頼性および耐久性を向上。口径は120mm。弾種は徹甲弾など。毎分360発から540発を射出する。