『MSV』および『機動戦士Ζガンダム』(テレビ版)に登場。初期の資料ではジム重装型スナイパーカスタムと呼称されていた。メカニックデザインは大河原邦男。
前期生産型ジムをベースとして開発された。高機動戦部隊への配備を経て中距離射程ビーム・ライフルを使用することから「スナイパーカスタム」(スナイパー)と称されているが、実際は熟練パイロット向けに少数生産された総合的な性能強化型であり、その性能はRX-78 ガンダムに匹敵する。
熟練パイロットたちが前期生産型ジムの性能に不満を抱いて性能の改善を要求し、ソロモン攻略戦後にその要望が聞き入れられる形でジム・ライトアーマーと共に改装作業が行われた。予備の熱核反応炉が増設され、それに伴って腰部には増加冷却ユニットが装着された。さらに、大推力スラスターを内蔵したバックパックや脚部のサブ・スラスターにより、高い機動性を発揮する。主兵装は発射回数と引き換えに射程と出力を高めた下記の専用ビーム・ライフルであるが、細かな装備は機体ごとに異なっており、多種多様な仕様が存在する。
艦隊および狙撃部隊の護衛を兼務する「インターセプトカスタム」と「ガードカスタム」も、本機をベースとして開発・改修されている。コスト面から前期・後期生産型を合わせて50数機の生産に留まったが、その多くがア・バオア・クー戦に参戦した。一年戦争終戦後、これら3系統の機体仕様にそれぞれ個別の型式番号と機種名が与えられた。
本機は搭乗者の要望や適性に応じた個別チューンが施されているが、その約半数は最も重武装だったフランシス・バックマイヤー中尉機の仕様に倣っている。バックマイヤー機はR-4タイプ・ビーム・ライフルのほか、頭部に格闘戦用の開閉式バイザーを増設し、前腕部にボックスタイプ・ビーム・サーベルユニット、サイドスカートに折りたたみ式ハンドビーム・ガン、脚部側面に2連装ビーム・ガン、後腰部にハイパー・バズーカを装備している。大河原のデザインイラストやプラモデルはこの姿である。なお、折りたたみ式ハンドビーム・ガンは、装着位置を前腕部内側とする解釈も存在する。
また、ア・バオア・クー戦に参加したシモダ小隊機は、両肩に手持ち式のものを改造したミサイルランチャーを装着し、バーニア・スラスターが強化されている。
『機動戦士Ζガンダム』第12話では、宇宙世紀0087年に連邦軍基地ジャブローでエゥーゴのMS部隊を迎撃する姿が描かれている。『MSV』とは異なり、スナイパー・ビーム・ライフルを装備している。
ゲームブック『機動戦士ガンダム 灼熱の追撃』では、戦闘機からMSへ転向したエース・パイロットであるレッドスター・インメルマンの駆る機体が登場する。赤い星に機体番号「8」をあしらったパーソナル・マークが描かれ(部位は不明)、2連装ビーム・ライフルとビーム・サーベルを装備している。