マクロスシリーズを代表する可変戦闘機で、VFは「ヴァリアブル・ファイター」の略称。
地球の南アタリア島に落下した異星人の戦艦「SDF-1 マクロス」から得られたオーバーテクロノジーを解析・応用する形で来るべき異星人同士の戦争における主力戦闘兵器としてVFシリーズを開発。一連のテストパイロットの総指揮官には地球統合軍のエースパイロットであるロイ・フォッカーが選ばれている。
戦闘機「F-14 トムキャット」をベースとし、先行試作機として急遽開発された「VF-0 フェニックス」によるデータ収集が行われた後、実質的な試作機となる「VF-1-X」ではVF-0で実現できなかった熱核反応炉を採用し、そのトライアルで良好な成績を叩き出した結果、「VF-1 バルキリー」として正式採用され、大量生産が行われた。「バルキリー」とは北欧神話に登場する戦乙女「ワルキューレ」の英語読みであり、本来はこの機体のみを指すペットネームに過ぎなかったが、第一次星間大戦全体において本機の系統が活躍した多大な実績から、後の後継機として開発されるVFシリーズ全体が「バルキリー」の通称で呼ばれる事になった。
脚部につけられた熱核反応炉2機によって推進剤を圧縮、超高温にして噴出することで推力を得るので、空気そのものを推進剤に出来る大気圏内では無限に近い稼働時間を誇る。しかし、複雑な変形機構の為に機体内部に推進剤を積むだけの余裕がほとんど無い事から、空気の無い(=自前で推進剤を用意しなければいけない)宇宙では飛べる時間(実質、稼働時間)が短いという欠点がある。このため後に推進剤や追加パーツなどで構成された宇宙用強化装備「スーパーパック」が開発されている。また、特殊任務に対応したスーパーパックとは異なる装備として「アーマードパック」も開発されており、これらは後の後継機にも専用仕様の物が開発されている。
機首を切り離すことが可能でそのまま脱出ポッドとして機能する。実際にロイ・フォッカーはVF-1Dに乗る一条輝とリン・ミンメイをこの機能で救出している。また第2話では腕部のメンテナンス用アームが描写されており、簡易的な修理作業等も可能となっている。
基本的に戦闘機ゆえ防御力は低いものの、バトロイド形態に変形する事で電気エネルギーに因って分子結合が強化される「SWAGエネルギー転換装甲」が稼動し防御力が高まるが、第1話で輝の搭乗するVF-1Dがガウォーク形態のまま数軒のビルを薙ぎ倒しつつ不時着しても機体に甚大な損傷を受けた様子は見られない[1]ので、相応の強度は具えているものと思われる。
「VF-4 ライトニングIII」や「VF-5000」登場後も主力機で有り続けたが、「VF-11 サンダーボルト」登場を以って退役となった。しかし、VFシリーズの基本的部分が既に本機で出来上がっている事もあってか、退役された後も訓練機、もしくは民間用に幅広く利用されており、中には個人所有している物まであったりもする。やはりシリーズもののお約束で『マクロス7』ではミリアがかつて搭乗していたJ型に再搭乗して活躍したり、『マクロスF』の美星学園高校の屋上に本物のVF-1が飾られていたりする。最新作となる『マクロスΔ』でも、訓練機として変わらず活躍する姿が描かれており、主人公のハヤテ・インメルマンが搭乗した。
なお、TV版と劇場版では若干のデザインの差異がある。
頭部ユニットを九星重工製に変更した機体。「J」は英語の「日本(JAPAN)」の頭文字を意味し、本機が日本の軍需企業がライセンス生産で開発された事に由来している。
通常のVF-1Aと異なり、火力強化仕様に位置づけられており、レーザー砲を2門装備しているのが特徴。センサーは横長で、TV版アイキャッチでは頭部下部の角(かど)が顎のように強調されている。総合性能もA型とS型の中間に当たっている為に優れているが、製造元が限定されている事から配備数は少なく、主に小隊長及びエースパイロットに優先的に配備される。
TV版で軍に正式入隊した輝が中盤まで乗り続けた機体であり、初陣で輝がこの機体の搭乗を任されたのも、彼がパイロットとして類稀なセンスの持ち主であると認められていたが故である。
後に後期型も開発され、これには実戦経験を積んでいったマックスとその妻となったミリアが搭乗した。
劇場版ではスカル小隊に配備されていないため出番がほとんど無いが、土星軌道上での戦闘においてアーマードパックを装備した輝機と同じカラーリングのものが1カットのみ登場する。
カラーリングは輝機は白地に赤のラインが入り、マックス機は青、ミリア機は赤。