ゴジラを殲滅する「Mプロジェクト」の主役で、国連G対策センターが開発し、Gフォースが運用する対G超兵器。正式名称は対ゴジラ作戦用飛行型機動ロボット。専用ドックはつくばのG対策センターのドーム内にある。普段はふたつの機体がドッキングモードにより合体しているもので、機体上部が地中沈降可能の特殊戦車ランドモゲラー、機体下部が高機動が可能な爆撃機スターファルコンにそれぞれ変形し、セパレーションモードにより分離・合体機構を有し、レーザー核融合によって高機動性を確保し、敵を攻撃できる。当初の予定では、二面作戦を行なってゴジラを翻弄することが計画されていた。
国連G対策センターがアレキサンダー・マミーロフ博士の指揮のもと完成させた新たな対G兵器であるが、同様の経緯で作られた旧型機のメカゴジラとは同時期に別セクションで開発されていた。一方で、大気圏内用のメカゴジラに対し大気圏外用であったMOGERAは構造の複雑さから完成が遅延し、最終的にはメカゴジラのメインフレームやパーツ流用によって完成している。推進システムや対ゴジラ用の固定武装も性能の向上が図られている。
足裏と尻尾の先端に噴射口があり、足の裏に装備されている車輪(ローラーシステム)は、重力バランスの悪いロボット形態ではメカゴジラのようなホバーシステムが使用できず、新たな移動方法が模索された結果である。足の下部のサブエンジンで自重を相殺し、脚部の大型キャタピラで地上をすべるように移動することが多いが、場合によっては脚部関節を働かせ、二足歩行することも可能。結果として運動性はメカゴジラより大きく向上しており、このシステムを利用した戦法がドリルアタックである。背中の鋸(のこぎり)の形をした背びれ状の部分は、本機ではレドームソナーとされており、MECMというジャミングシステムが装備されている。
ランドモゲラーと共通のメインコクピットはスタンディングモード時の首元に位置しており、2人での操縦も可能だが、高度な戦闘には3人を要する。パイロットがスターファルコンのコクピットを移る際には、ドッキングモード時に連結されている体内のエレベーターを使用する。装甲などの基本的な構造はメカゴジラと同じだが、メカゴジラではオーバーヒートが多発したため、対策として強化された冷却器2基に加え、ボディの随所には防止用の排熱ダクトが設置されている。また、超硬質合成ダイヤモンド製の装甲には、新技術である合成ブルーダイヤコーティング装甲を部分的に採用している。この装甲はメカゴジラのミラーコーティングよりも反射率が高いが、高度な処理技術を要するため、とくに熱線の影響を受けたくない部分に試験的に使用されている。腹部にプラズマメーサーキャノンおよびランドモゲラーのバスタードリルの開閉ハッチがあるという機体構造上、脆弱な腹部装甲が弱点。