『機動戦士ガンダム』他に登場するパトロール機または偵察機。
無尾翼の全翼機で上方に張り出したコックピットを持つ逆T字型の機体に、長大なビームで支えられたレドームが2基付いた独特の形状をしている。推進機は底面にあるスリット状のベクタード・ノズルで、垂直離着陸可能なVTOL機である。またザクII1機を懸下して短距離輸送が可能な程の余剰推力を持つ。
本機のコックピットは2ヵ所にあり、上方に張り出しているのが操縦用、機体内部が哨戒用となっている。これらは連絡通路で繋がっており、シートごと移動が可能である。レドームはビーム基部から上下反転が可能となっており、上部にある時は対空用、下部にある時は対地用レーダーとなる。レーダーはミノフスキー粒子撒布下でもある程度の濃度までは遠距離索敵が可能な超高出力を誇る他、赤外線センサーや聴音センサーによる高い情報収集能力を持つ。ただし、ほとんど乗員の視認に頼っていたと言われるとする資料もある。
武装は両翼端の連装機関砲の他、上方コックピット下部に小型のミサイル・ランチャーが4基装備されているが、劇中では未使用である。他に胴体内に小型爆弾倉があり、爆弾はホワイトベースのエンジンにダメージを与える程の威力をもつ。偵察機でありながら、劇中では宙返りをするほど運動性能が高い。また、コア・ファイターの機銃に対してある程度耐えうる防御力を持っている。ジオン公国軍製航空機の中で最も完成度が高く、安定した性能を発揮したと言われる。索敵・哨戒や追尾なども行うため連邦軍には「付け馬(付き馬)」のコードネームで呼ばれる。
漫画およびOVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する機体は、底面のベクタード・ノズルがなく、ジェット・エンジン2基、ロケット・エンジン4基が追加されている。このため成層圏付近の高高度での飛行が可能である。
『機動戦士ガンダム』第6話から登場し、地球に降りたホワイトベースの監視を行う。第7話では「パトロール艇・ルッグン」と呼称されている。第8話では「ビッグジョン」のコードネームで呼ばれる機体が一時停戦中に避難民の輸送にあたるガンペリーを監視するために随行。避難民の親子に救援物資を投下した際にガンダムを発見して戦闘になり、ビームライフルで撃墜される。搭乗していたバムロとコムは脱出に成功し、生還している。