月面に配備されていた移動式対地攻撃兵器ルナタンクを元に開発された機動砲座[5][6][7][8]。
ルナタンクからの改修にあたり、本機には地上での運用に耐え得る変更が行われている。大出力のジェネレーターと、ミノフスキー・クラフト、メガ粒子砲を採用したほか、ロケット・エンジンを廃して8基のホバーエンジンを導入した。ルナ・タンクで最大のスペースを占めていた燃料タンクは撤去され、アッザム・リーダー、ミノフスキー粒子発生装置、パワーフィールドジェネレーターが収容されている。コクピットの基本はルナタンクと大きな差異はないが、表示方式やコントロールを改修しているほか、乗員は操縦士と射撃手の2名(非常時にはオートパイロット機能を使用して1名での運用も可能)であった。
搭載されたミノフスキークラフトは本機の巨体を浮遊させることに成功しているものの、実験段階のものであるため、50分以上の飛行はできない。また、飛行のために十分な装甲が施されていない。本機はモビルアーマー構想が確立される前の機体であったものの、MA第1号として扱われる[5]。2機が製造され、そのうち1機は中部アジアで交戦した。本来は対トーチカ兵器として使用されるはずだったが、偶然にもガンダムと交戦することになった。
テレビ版『機動戦士ガンダム』では、第18話にて登場。劇中ではマ・クベの飛行基地的に扱われ、かなり長時間飛行しているとみられる描写がある。本機にはオデッサ方面軍の司令であるマ・クベと前線視察に来た突撃機動軍のキシリア・ザビが搭乗し、戦闘機ドップ2機に護衛されて夜間飛行を行った。
翌日、本機は第102鉱山基地に駐機していた。そこへホワイトベースから脱走したアムロ・レイが同基地をオデッサ基地と思い込み、搭乗機ガンダムで襲撃してきたため、急遽マ・クベとキシリアが本機に搭乗してガンダムを迎撃する。アッザム・リーダーなどを用いたが決定打は与えられず、逆に砲塔を数基破壊され、かろうじて撤退している。ガンダムの性能を身をもって味わったキシリアは、「我らもテスト中の各モビルスーツ (MS) の実戦配備を急がねばならない」と呟いており、中盤以降にジオン軍の新兵器が多数登場するようになる伏線となっている。なお、劇場版ではアッザムが登場するシーンはカットされている。