OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場。
名称は資料によって「ガンキャノン量産型」とされることもある。また、型式番号がRXナンバーであることから、正確には量産型ではないとして「ガンキャノン量産検討機」「量産先行試作機」または「量産検討モデル機」とする資料もある。事実、量産型と銘打ってはいるものの少数の生産に留まり、以後「ガンキャノン」名称の機体は開発の系譜が一旦途切れることとなった。実際の中距離支援機としては、圧倒的な製造数を誇る主力量産機、ジムとの共用パーツが多く量産コストに優れるジム・キャノンが量産された。
ガンキャノンの量産型として開発された機体。コア・ブロック・システムを廃止し、後期生産型ジムのパーツを多く使用し、装甲材質はチタン合金セラミック複合材に変更するなど、生産性を重視したコストダウンが図られている。しかし、装甲自体は非常に厚く、カタログスペックでもガンキャノンを凌ぐ。コストダウンと共にガンキャノンの実戦運用で得たノウハウが投入され、姿勢制御スラスターの増設によって宇宙空間での機動性が向上している。
両肩の240mmキャノン砲は、伸縮してバックパックに収納されることによって、近接戦闘の際に障害にならないよう配慮されている。また、臀部にスタビライズド・ギアと呼ばれるジム・キャノンIIの装備とほぼ同型のアウトリガー・ジャッキを備え、キャノン砲発射時に接地させることで射撃精度を向上させることができる。
『0080』第4話では、ケンプファーの進撃を止めるべく、ペガサス級強襲揚陸艦「グレイファントム」からスカーレット隊所属機2機が出撃。降下中に1機が撃破され、(同一の機体かは不明だが)市街地に墜落し大きな被害を出している。また、この交戦の結果を原因として、ジム・キャノンの上位機種である本機の量産計画を破棄したとする文献もある。
OVA『機動戦士SDガンダムMk-IV』に収録されている「夢のマロン社「宇宙の旅」」では、ジャブロー攻略戦の際に左脚部に「108」とマーキングされた機体が(SDではなく通常の体型で)登場し、前屈みになって両肩のキャノン砲を打つ描写が見られる。
漫画『機動戦士ガンダム0079』では、迷彩を施された機体がジャブロー防衛戦に相当数登場し、ジム、量産型ガンタンクと共に迎撃に出動している。
専用機が存在しており、漫画『GUNDAM LEGACY』では、アフリカ戦線にてMSパイロットに転向したばかりの「踊る黒い死神」ことリド・ウォルフ少佐がMSキャリアー・ライトライナーへ搭載した本機に搭乗。彼のパーソナルカラーである黒に塗装されていた。