ビグ・ザムは、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の機動兵器「モビルアーマー (MA)」のひとつ。初出は、1979年に放送されたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。
作中の軍事勢力のひとつであるジオン公国軍の試作機。大型機が多いMAのなかでも特に巨大で、円盤のような本体に1対の「脚」をもち、強力な火器を多数搭載する。公国宇宙攻撃軍司令ドズル・ザビとその部下たちが搭乗し、主人公アムロ・レイが所属する地球連邦軍と戦う。
ビグ・ザムは攻撃力重視のコンセプトを末端拡大化した産物であり、一年戦争において開発された戦術兵器では最大かつ最強と推察されている。機体としては対要塞攻撃用、要塞防衛用とされる。メガ粒子砲やIフィールド発生器といった重武装を有するが、その一方で生産コストは1機でムサイ級二隻分と高騰。また、宇宙空間では冷却能力に課題が残り、最大稼動時間はわずか20分以下であった。
乗員はメインパイロット1人とサブオペレーター2人の3人。高度な操縦システムを有するため、コクピットの大きさは突撃艇並となっている。また、脚部は歩行ユニットであるとともに質量移動による姿勢制御システムの一部であり、緊急時には切り離す事も可能である。
開発はア・バオア・クーで行われた。当初の計画では量産化および地上での運用が検討されており、ビグ・ザム1機につきムサイ1隻で運搬、ジャブローへ向け降下させたあとの、中隊規模の部隊編成による要塞の瞬時発見・殲滅という運用が期待されていた。実機がロールアウトしたのは初号機のみとされている。量産型では大気圏突入能力、ミノフスキーフライトによる大気圏飛行と10時間以上の戦闘継続能力を有していたであろうと想像されている。
テレビアニメ『機動戦士ガンダム』第35、36話および劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』中盤に登場。地球連邦軍によるソロモン攻略戦で活躍する。
テレビ版第35話で、ジオン公国のギレン・ザビより援軍としてア・バオア・クーからソロモンに送られるが、ザビ家三男でソロモン司令官でもあるドズル・ザビは、「戦いは数だ」と逆に憤慨する。本機は分解された状態でパプア級補給艦に積載され、ソロモンに到着。ただちに要塞内部のファクトリーで再組み立てが行われるが、ソロモン戦の序盤には間にあわず出撃はしない。