『機動戦士ガンダム』に登場する巨大潜水母艦。「マッドアングラー」と表記されることもあるが、設定画では「マッド・アングラー」。「マッド・アングラー級」とクラス名になったのは『モビルスーツバリエーション』の文字設定から。劇中ではマッド・アングラー隊の旗艦として活躍した。
その名の通り、アンコウを模した外観をしていて、眼にあたる部分に戦闘指揮所がある。アスロック、サブロックなどの武装を備え、水陸両用型のMS、およびMAを多数搭載することが可能になっている。映像からは、格納庫に水中用MAグラブロと水陸両用重MSズゴック5機を搭載しているのが確認できる。ちなみに、「潜水母艦」とは本来、潜水艦そのものに補給をおこなったり潜水艦乗組員の休息施設として機能する水上艦艇のことであるが、本艦は機動兵器の母艦となる大型潜水艦である。
ジオン公国はもともとスペースコロニーを本拠地とする宇宙に所在する国家であるため、その軍隊であるジオン軍には大型船舶の建造ノウハウは皆無に近い。そのため、本艦やユーコン級潜水艦は、「地球連邦軍の潜水艦を捕獲・改装の上、使用したもの」という設定が後年付け加えられた。ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』では、上記設定を反映しジオン特殊部隊「闇夜のフェンリル」隊がキャリフォルニアベースに潜入し、連邦軍潜水艦を鹵獲するミッションがある。
左遷されたシャア・アズナブルがキシリア・ザビ少将の配下となり、前線任務に復帰して指揮することとなった際の最初の艦である。大西洋上に配備され、ヨーロッパから南米の地球連邦軍本部へ向かうホワイトベースを追撃、MAグラブロなどの搭載機で攻撃を仕掛けた。
OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』「特別編 ラスト・リゾート」では、一年戦争後、東南アジア方面で連邦軍に降伏した本艦の姿が画面に映る。
関連作品では同型艦が登場する場合もあり、メカニックデザイン企画『F.M.S.』には「ズアイ」が、漫画『アウターガンダム』には「ヴォークト」が登場している。ただし、これらの作品は公式設定ではない。