大西洋連邦軍所属の強襲機動特装艦[8]。タイプシップになったのはオーブ軍イズモ級宇宙戦艦と地球連合軍のコーネリアス級輸送艦であり、オーブの軍事企業モルゲンレーテ社と共同で開発された。英語表記はArchangel Class Mobile Assault Ship Archangel。
ザフト軍が保有するMSの有効性を認め、それに対抗するべく開発されたG兵器と共にその運用母艦として、オーブの資源衛星ヘリオポリスのドックで極秘裏に建造が行われた[8]。地球連合軍においては対MS戦を想定した初の艦であり、兵装面には「ローエングリン」に代表される強力な火器群を採用し、ラミネート装甲の使用によってビーム兵器に対して高い防御性能を誇る。GAT-Xシリーズの運用母艦であるため、5~6機のMSを艦載可能とし、艦内にはストライカーパックシステム等の専用設備を有する。また、変換率80%の太陽光発電装置を備える。改修後の『DESTINY』時には操縦の自動化が進み、潜水能力や魚雷発射管も増設された。
1番艦「アークエンジェル」の外装は白と赤が基調に塗装されている。略称は「AA」。艦名のアークエンジェルは、天使の階級である「大天使」に由来する。ザフト軍からは「足つき」と呼ばれた。
陽電子破城砲「ローエングリン」
アークエンジェルの両艦首に1門ずつ装備された、同艦の武装で最も強力な陽電子砲。右舷が1番、左舷が2番である。その設置場所から、前方の敵に対しての使用が前提となっている。ビームによって陽電子を保持する都合上、砲は巨大化している。また、陽電子チェンバーの補充に時間を要するため、連射は不可能である。試験装備であるため、特装砲に位置付けられる。本来、実験艦として建造されたアークエンジェルは実戦運用を想定していなかったため、ローエングリンをはじめ複数の試験装備が積載されている。
絶大な威力を誇るものの、地球上では大気中の窒素や酸素などの原子のうち電子と対消滅反応を引き起こしてガンマ線を生じさせ、射線数キロ以内は生物の生きていけない環境となるうえ、電子を失った大気は活性が高まり、周囲の物質と反応し易くなり、毒性が高くなるなど環境への悪影響が甚大であるため、地上での発射には倫理的制限があった。この問題は、オーブ寄航の際に環境への影響が少ない新型に交換することにより、解決されている。