『MSV』で設定された。当初の名称は「サイコミュシステム高速機動試験機」[36]または「高速機動型ザク」で、そのほかでは「サイコミュ運用試験用ザクII」とも呼ばれる。
サイコミュ試験用ザクでは、高速機動での有線誘導サイコミュでのデータ収集に限界があった。そのため、2号機の下半身の歩行ユニットを取り外し、代わりにMS-16Xに予定されているものを一部転用した4基1組の大推力ロケット・エンジンを2基搭載したのが本機である。MA並みの機動性を誇るが、プロペラント容量の問題から試験時の短時間しか運用できない。降着時にはプレート状のランディング・ギアを使用する。ジオングの型式番号がMS-16(X)からMSN-02に変更された際に、本機もMSN-01の型式番号となっている。実戦向きの機体ではないが、サイコミュ試験用ザクの3号機とともにア・バオア・クーに移送され、実戦参加した記録が残されている。塗装は白を基調に、機体各部に赤のラインが記されている。
漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』では、ギラ・ズールをベースに、本機のコンセプトを宇宙世紀0096年の技術で再現したクラーケ・ズールが登場する。
アトラクション『ガンダムクライシス』では、濃淡ブルー・グレーを基調に塗装された機体が、地球連邦軍が占領して間もない宇宙要塞ソロモン(コンペイトウ)を襲撃している。
漫画『機動戦士ガンダム ゼロの旧ザク』では、ア・バオア・クー防衛戦時のSフィールドの要塞内部で、右半身を大きく損傷した機体が1コマのみ登場する。
漫画・アニメ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』では、ア・バオア・クー防衛戦でビリー・ヒッカム少尉が搭乗する。アニメ版ではオールレンジ攻撃をおこない、多数の連邦軍MSを撃破するが、右腕のメガ粒子砲を破壊される。また、機体名称は「サイコミュ・システム高機動試験機」とされる。漫画版ではその後、南洋同盟の一員となったビリーがソーラ・レイ奪取作戦においてふたたび搭乗し、守備隊のジムと交戦する。その際、ビリーは本機を「タコザク」と呼んでいる。