アズラエル財団傘下の国防連合企業体が、初期(第1期)GAT-Xシリーズのデータをもとに開発した後期(第2期)GAT-Xシリーズの1機。これら後期シリーズに採用された内部フレームは、初期シリーズの5機に採用されたX100、X200、X300系のいずれかの系列に属しつつも、より改良を加えた新造フレームとなっている。 さらに、通常装甲の下に配置されたフェイズシフト装甲(PS装甲)を被弾時のみに起動する「トランスフェイズ装甲(TP装甲)」を採用したことで、エネルギー消費の軽減とより高出力の火器の実装が可能となり、外見上のPSダウン状態を敵に悟られなくする利点を生み出している。ストライクダガーと共通規格で全天周に近いモニター構造のコックピットやナチュラル用操縦OSも採用されているが、高性能なぶん操縦の負担が増大しているため、「生体CPU」と呼ばれる強化兵士「ブーステッドマン」の搭乗を前提としている。
本機は前期GAT-X機のブリッツと同じX200系列機として設計され、ミラージュコロイド技術を使って敵地に単独侵入するという運用思想も共通している。ただし、従来のミラージュコロイド・ステルスがPS装甲と併用できず稼働時間も短い欠点をもっていたことから、敵のビーム攻撃自体を無効化する特殊兵装「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」が採用された。「フォビドゥン(禁断)」という機体名も、本兵装の対ビーム特性に由来している。機体本体は高い運動性を維持したシンプルな構成となり、大型のバックパックにパンツァーを含む各装備や大容量エネルギーパック、スラスターなどを集約させている。このバックパックで頭上を覆うことで高速強襲形態となり、強大な推力による大気圏内飛行や、高い耐圧機能を生かした水中行動も可能となる。ただし、強襲形態は背部の全装備が使用可能となる一方で腕部の可動範囲が制限され、一部の固定火器や携行武装の使用に適さない欠点もある。そのため、機動性と火力、防御力に優れた強襲形態で敵機に接近後、通常形態に戻って格闘戦を挑む戦法を主体としている。
地球連合軍の強化パイロット(ブーステッドマン)のひとりであるシャニ・アンドラスが搭乗し、系列機のカラミティやレイダーとともに、オーブ解放作戦で初投入される。レイダーとの連携でキラ・ヤマトのフリーダムを追い詰めるが、救援に現れたアスラン・ザラのジャスティスの介入を受け撤退する。今度はカラミティを含めた3機がかりで再戦を挑むが、能力増進薬「γ-グリフェプタン」の効果消失による禁断症状でパイロットたちが戦闘継続困難となり、再度撤退する。