パプテマス・シロッコは、アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場する架空の人物。年齢は26歳。
劇中では主に「シロッコ」と姓で呼ばれるが、部下のサラ・ザビアロフのみ「パプティマス様」と呼ぶ。そのため、「パプティマス・シロッコ」と表記されることもある。
地球連邦政府の木星資源採掘船ジュピトリスの責任者。階級はテレビ版では大尉、劇場版では大佐。木星船団を統率する指揮官であり、「木星帰りの男」とも称される。
地球圏へ帰還した後はジャミトフ・ハイマンに接触し、地球連邦軍の特殊部隊「ティターンズ」に入隊する。類稀な指揮能力によって頭角を現し、半年も経たないうちにジャマイカン・ダニンガン以上の功績を挙げ、バスク・オムに次ぐティターンズのナンバー3的な存在として名を馳せる。
高いニュータイプ (NT) の資質を有し、事態を予見する洞察力や、優秀なモビルスーツ (MS) を独自に開発するほどの知識と技術を備えた天才肌の軍人。パイロットとしての能力も非常に高く、最終的にΖガンダムのバイオセンサーの力を解放したカミーユ・ビダンに機体の操縦を奪われるまで、作中一度も直撃弾を受けていない。戦闘で発揮されるNT能力についても、みずからが開発した専用MSジ・Oを駆り、ハマーン・カーンの操るキュベレイのファンネルの挙動を予測して完全に封じており、またカミーユの精神を崩壊に追い込むほどである。自らの能力に対する絶対の自信から、劇中ではノーマルスーツを一切着用していない。
他者を惹きつけるカリスマ性も備えているが、自分にとって認めるに値しない他者に対しては傲岸な態度を取る性格であり、クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)を「NTのなり損ない」と断じるシーンも見られる。
「戦後の地球を支配するのは女だと思っている」という主張から、実際にサラ・ザビアロフやレコア・ロンドといった女性を配下に置き、自らの感性をも研ぎ澄ませていたという。戦乱に身を投じた真の理由は、木星という僻地で持て余していた己の才能を、戦場という舞台を借りて存分に発揮することであったとする見方もある。劇中にて自らを「歴史の立会人」と称して傍観者的立場をとっているほか、「この戦いが終わった後は恒星間旅行にでも行く」と語り、権力や支配そのものには興味がないように描かれており、戦乱終結後の統治にどの程度の関心を寄せていたかは定かではない。