ザフトの初代制式主力機にして世界初の汎用量産型MS。その源流となるのはファーストコーディネイターであるジョージ・グレンの木星探査船「ツィオルコフスキー」に搭載された外骨格・補助動力装備型の宇宙服である。その後、不整地でも移動可能な二足の脚部と、運搬用のアームを持つ作業用機械としてフォークリフトに類似した「パワーローダー」が開発される。プラントの技術陣では、これを前身として、多種多様な武器を持つ手と様々な足場に対応できる足を有しつつ、「戦艦に匹敵する火力」「戦車に匹敵する装甲」「戦闘機に匹敵する機動性」を兼ね備えた機動兵器としてモビルスーツの開発をスタートさせる。
C.E.65年にMS試作1号機がロールアウトした後、C.E.67年に実用量産モデルとしてジンの初期型であるYMF-01Bプロトジンが完成。その後、プラント・マイウス市の一部を極秘裏に改造し、MSの生産体制を構築。ジンはより戦闘力を高めた制式量産機として完成する。
C.E.69年に存在が明かされたZGMF-1017ジンはハインライン局によって開発された機体であり、地球に比べてプラントの人的資源は少ないため、サバイバビリティを考慮して一人乗りの機体としている。初期のMSであるゆえに主な仮想敵はMAであり、戦力比にして地球連合軍の主力MAであるメビウスと1:3、または1:5という優位性を誇る。
一方で、モビルスーツの構造は既存技術を固めたものであり、機械的に解析や構造を模倣する事はさほど困難ではない。これは制式機であるジンにおいても同様で、オーブ連合首長国ではそのままコピー機を作ることすら可能であった。ただし、その操縦系統は高度な反射神経・運動能力・判断力・認識力が必要とされ、扱いの難しいOSによってコーディネイターにしか操縦できないという図式を形成する事で、戦争序盤においては優位性を勝ち得ていた。