ザフトの陸上部隊において主力機となる4足歩行MS。機体設計は陸戦型機の開発を専門とするプラントのアジモフ設計局が担当。陸上での稼働試験はC.E.(コズミック・イラ)70年中に、ウィンスレット・ワールド・コンツェルン社(W.W.K)によって、同社が地球に持つスカンジナビア王国内W.W.K管理地域にて、同代表の娘ラス・ウィンスレットをテストパイロットとして行われた。
その後、「血のバレンタイン」から約1か月後のC.E.70年3月15日に発表されるとともに就役。激戦区として予想されていたビクトリアやアラスカでの運用を想定して開発されており、極寒地でも運用できる適応力を持っている。獣型MSという風貌はザフト機の中で異彩を放つ物となるが、これはバクゥが戦車や戦闘ヘリコプターを参考に設計がなされたためである。
バクゥは4足を持つことから、障害物の存在する険しい地形を走破可能としている。また、脚部に無限軌道を有しており、これによって高速移動を行う走行形態を持ち、両形態を使い分けることで高い走破性能を実現している。加えて背部にはウイング付きのスラスターが設置されており、これによって高い旋廻能力をも獲得。そのため、機動力を生かして想定外の位置や速度から敵を撃破する一撃離脱戦法を得意とする。一方で、前面装甲の防御力を重視しているため、それらに比べて腹部装甲は脆弱となる。そのため、全高が下がる走行形態は歩兵などへの対処としても機能している。
背部ターレットの装備は選択式であるため、任務に応じて換装し、機動戦から対要塞戦にまで対応可能。当初は対戦車戦において活躍したバクゥであったが、後期型においては対MS戦を想定し、ビームサーベルが頭部へ追加された。
450mm2連装レールガン:バクゥの主兵装の一つ。プラズマ化した弾頭を投射し、リニアガンタンクを一撃で撃破する威力を持つ。
400mm13連装ミサイルポッド:ターレットは回転式となっているため、全方位に発射可能。弾頭先端にはセンサーを備え、自動的に敵機を認識・追尾する。
2連装ビームサーベル:後期型のバクゥが装備する。連合から奪取したGAT-Xシリーズの同装備をベースに実用化したもので、使用の際は頭部両側から展開し、すれ違い様に敵機を攻撃する。同様の装備はラゴゥも搭載し、フリーダムやジャスティスに搭載されたラケルタ・ビームサーベルの原型となった。
ザフト勢力圏の1つ北アフリカ地域へ降下したアークエンジェルを襲撃するべく、現地に駐留するアンドリュー・バルトフェルド隊が使用し、地上戦に不慣れなストライクを苦しめる。砂漠戦の終盤やアラスカ攻防戦においては、頭部両サイドより出力されるツインタイプのビームサーベルを装備した後期型が登場。また、グレイブヤード戦においては蘊・奥の飼い犬である伝八が操縦した。