大西洋連邦が、オーブ連合首長国公営企業モルゲンレーテ社の技術協力を受け、オーブ管轄の資源コロニー「ヘリオポリス」にて極秘開発した5機の試作型MS(G兵器 / 初期GAT-Xシリーズ)の1機。
ドイツ語で「電撃」を意味するコードネーム「ブリッツ」のとおり、敵陣深くへの電撃侵攻を目的として開発された。右腕の攻盾システム「トリケロス」をはじめ、他の4機には無い特殊兵装を試験的に装備しており、格闘戦において高い戦闘力を発揮する。
「フェイズシフト (PS) 装甲」の採用による高い防御力に加え、新機軸の光学迷彩(光学的ステルス)システム「ミラージュコロイド・ステルス」を搭載する。このシステムを採用するため、機体本体の固定火器を廃したほか、フレームはX100系標準フレームに特殊機能を加味したX200番台の特殊改装フレームを採用するなど、装甲構成に至るまで最適化がなされている。
初期GAT-Xは人体の動きを忠実に再現することを目的に作られ、本機もまた従来のMSより可動範囲が広い。そして、他の4機同様に大気圏内での飛行能力は持たない。
後に本機の実験機と105ダガーをベースとしたNダガーNが登場している。
オーブ管轄の資源コロニー「ヘリオポリス」にて製造されたが、ザフト軍クルーゼ隊による潜入作戦の結果、イージス、バスター、デュエルと共に強奪され、それ以降は強奪の際に乗り込んだ同隊のニコル・アマルフィが専任パイロットとなり、アークエンジェル追撃任務に従事する。
ユーラシア連邦の宇宙要塞「アルテミス」にアークエンジェルが避難した際には、ミラージュコロイドを展開して潜行し、特殊な光波防御システムを展開する前のアルテミスに取り付いて展開装置を破壊して回り、バスターやデュエル、母艦「ガモフ」による攻撃の糸口を掴んだ。
また、連合軍第8宇宙艦隊との低軌道会戦では隠密性とMSとしての機動性を活かして敵艦に接近し、グレイプニールやランサーダートで敵艦を次々に沈める活躍を見せた。
しかし、唯一連合側に残された試作MSストライクやアークエンジェルとは宇宙・地球降下後も幾度も戦闘を繰り広げるが、撃沈には至らなかった。特に、地球ではサブフライトシステム「グゥル」に乗っての戦闘が主で、ただの「PS装甲を持った白兵戦MS」として戦う。オーブを出港したアークエンジェルを待ち伏せての戦闘では、ストライクと交戦した際にグレイプニールやトリケロスを右腕ごと切り落とされたうえ、そのまま海へ落下した後にはPSダウンしたアスラン・ザラのイージスを庇い、左腕に1本のランサーダートを持っただけの状態で無謀な突撃を敢行した結果、ソードストライカーの対艦刀で胴体を斬りつけられて爆散し、ニコルも戦死した。