サイコ・ガンダムは、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の機動兵器であるモビルアーマー (MA) のひとつ。初出は1985年放送のテレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』。「サイコガンダム」と中黒なしで表記されることが多いが、設定画や公式ウェブサイトでは「サイコ・ガンダム」である。
作中の敵側勢力であるティターンズに配備される機体で、人型のモビルスーツ (MS) 形態への変形機構を備える可変MA 。MS形態時の全高は40メートルに達し、標準的なMSの倍に相当する巨体をもつ。強化人間による操縦を前提としており、サイコミュで制御される強力な武装を多数備えている。強化人間の女性であるフォウ・ムラサメが搭乗し、主人公のカミーユ・ビダンが所属するエゥーゴの前に立ちはだかる。
地球連邦軍のニュータイプ研究所のひとつであるムラサメ研究所が開発した[6]9番目の試作機。型式番号の "M" はムラサメ研究所をあらわす。
一年戦争後、ニュータイプが搭乗したMSに関する調査団が結成され[9]、アムロ・レイが搭乗したガンダムタイプにサイコミュの搭載が検討されたことが、開発の起点とされる。機体はMRX-002を皮切りに、ティターンズからガンダムMk-IIの提供を受け、プロトタイプサイコガンダムの開発を経てU.C.0087年6月にロールアウト。しかし、人工ニュータイプである強化人間のニュータイプ能力の低さによってサイコミュ・システムは大型化したうえ、脳波伝導フィールド形成のための変形機構や、ミノフスキー・クラフトの採用により、その全長は40メートルにも達した。もっともなぜかガンダムタイプの外観は保たれている。これについては、軍の意向からガンダムタイプとして開発することで予算を捻出したともされる。
形状はRX-78に似ているが、設計思想はMSN-02 ジオングがもとになっている。また、頭部にコックピットがあり、分離して小型MAとしての運用も可能。
火器管制や機体制御すべてをサイコミュで制御する方式をとっており、パターンデータを登録することによって外部からの遠隔操作も可能である。その戦闘プログラミングは専任パイロットであるフォウ・ムラサメ専用となっている。本機は可変MSではなく可変MAに分類される。モビルフォートレス (MF) とも呼ばれるMA形態に変形可能で、その巨体を飛行させるためにミノフスキー・クラフトを装備している。むしろ、この形態はおもにミノフスキー・クラフトを稼働させるためのものであり、腕部などのエネルギー・ユニットを組み替えると同時に、ボディ・ユニット内部のキューブ・グリッド・エミッターを機体外に露出してミノフスキー粒子の立方格子を生成する。また同形態では、成層圏を飛行することも可能。一方、ガルダ級の輸送機であっても格納できないため、MF状態で牽引して運用される。