アッガイは、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ」(MS)の一つ。初出は、1979年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。
作中の敵側勢力である「ジオン公国軍」の量産機で、水中航行能力を持つ水陸両用MSの一つ。「ザクII」などの汎用MSよりも大型の頭部と丸みのある体型を持ち、両腕に爪や火器を内蔵している。ザクIIの部品を流用することで、生産性を高めているという設定。
その独特の姿から、後年では「癒しキャラクター」や「萌えキャラクター」としても認知され、それに準じた関連商品も発売されている。
ジオン軍の水陸両用MSの一つ。元々はMS-07 ズゴックよりも後に開発がスタートしたが、同機が改良を重ねたことから遅延した一方、本機はMS-06 ザク用のパーツを転用可能であったことから、先行して完成した。
生産はキャリフォルニア・ベースのジオニック社により、行われた。機体の調達を容易にすべくジェネレーターを新規製造できなかったことから、ザク用の熱核反応炉を2基、ボディ内に並列搭載している。水陸両用機としては簡易量産機とされ、ザクからは多くのパーツが流用されている。ほぼ同サイズのゴッグと比べ、生産性・運用コストの面で優れる。MSとしては初の複座型であり、水陸両用MSの訓練機としても使用されたほか、排熱量の低さから熱センサーに感知されにくく、偵察任務にも従事する。また、ステルス性を重視しており、外装には電波や赤外線を吸収する塗料が塗られている。機体そのもののシンプルな形状もあり、ソナーにおいてはクジラと見分けがつかない。機体の操縦感覚はMS-06に近似し、コクピットハッチはエレベーターとなる方式を採用している。また、オペレーティングシステムはMS-06Mのものをベースとしている。
本機は索敵機能を重視した水陸両用の偵察機としての側面も併せ持ち、参加した作戦は多岐にわたったとされる。運動性は陸戦用MSと比較しても遜色がないほど高く、湿地帯を中心とする陸上性能から、ジュアッグやアッグガイのベースとなっている。
『機動戦士ガンダム』第30話で初登場。シャア・アズナブル率いる特殊部隊が地球連邦軍本部ジャブローへの潜入任務に4機を使用する。シャアは、アッガイの性能をあまり評価していない様子だった。潜入後にハッチから降りる際には、アカハナの機体を除く各機に2人ずつ搭乗していたことが確認できる。破壊工作に失敗して即座に撤収を図るが、ガンダムの執拗な追撃を受けて4機とも撃破される。劇場版『哀・戦士編』ではガンダムとの直接交戦はなく、脱出中に背後から61式戦車にコクピットを直撃されて1機(アカハナの機体)が撃破される。