バイオ・コンピューター
生物細胞の活動を模したコンピューターと、有機材料の性質を併せ持つコンピューター双方の性質を併せ持つ。MSではF91において初めて採用された。本来は兵器への搭載を前提とした技術ではなく、操縦者に負担をかけないサイコミュデバイスの雛形として開発されていた。ニューロン系の構造を有しており、マルチプル・コンストラクション・アーマーやフェイルセイフ機構で複雑に構成された機体を統括するのに最も適していると判断され、搭載が決定した。
光学カメラや触感、温度の各種センサーなど機体が得た情報をパイロットの脳に直接伝え、パイロットの思考を機体に反映させる。サイコミュが人間の脳に干渉する際の作用を利用しており、その繋がりによって操縦せずとも機械を作動することが可能である一方、マニュアル操縦が行われるとそちらを優先する。また、ユニットの素子構造が人間の脳に近似しているため、パイロットの記憶や感情の領域にまで踏み込んで各種の判断を行う。
そしてバイオ・コンピューターのもう1つの役割は、パイロットの技量を分析し、機体のリミッターをコントロールすることである。これは機体の限界性能が常人にコントロールできるものではないため、パイロットを保護する目的で設置されている。
最大稼動モード
「現時点での限界性能の達成」を目指して建造されたF91だが、カタログスペックと言われるジェネレーターの総出力や総推力は、同年代のC・VのハイスペックMSと同程度である。これは本機の限界性能が常人には扱えないため、リミッターを設置されているためである。しかし、パイロットが適正であるとバイオ・コンピューターが判断し、リミッターを解除した最大稼動モードに移行することにより、U.C.0120年代のMSの限界性能を達成するのである。このバイオセンサー稼働状態のリミッター解除時の機動は、F91を“たたき台”として造られたMSであるAE社のネオガンダムを抜きん出るであろうと推測される。そして、最大稼働時は機体表面が高熱を帯びるために機体の冷却が追い付かなくなり、機体各部を強制冷却するMEPEが発生する。