OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』およびアニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場。メカニックデザインはカトキハジメ。名称の「トローペン」はドイツ語で「熱帯」の意であり、第二次世界大戦のドイツ軍北アフリカ仕様に多数付けられたコード・ネームでもある。
ドワッジと同様に陸戦用としての高い性能が要求され、開発された機体。ドム・フュンフをベースに、ドムの地上における実働データやドム・トロピカルテストタイプの実験データなどを踏まえて再設計した機体で、配備された地域に(アフリカ戦線向けともいわれる)より適応した性能を獲得することに成功している。砂漠地・酷暑地仕様として機体各所に防塵用エア・フィルターや拡張冷却装置が装備されているほか、装甲がブロック化されており内部に入り込む砂の排除を容易にしている。熱核ジェットのインテーク周りの構造などが抜本的に設計し直されており、通常のドムでは脚部に内蔵されていたインテークが足首側面に張り出しているのが大きな特徴となっている。また、エンジンの出力も強化されている。機体重量もドムより大幅に軽くなっており、ホバーによる浮力をより得やすくなっているとともに、武装や推進剤の搭載可能量も増えている。ハード・ポイントも増強されており、さまざまなオプションを装備可能。
キャリフォルニアベースである程度の数が製造され、おもに北アフリカ戦線に配備されている。一年戦争の最末期に生産が開始されたため戦時中に稼働した機体数は決して多くはないが、戦後に公国軍残党によって相当数が運用されたといわれている。標準塗装は紫と濃紺を基調に、モノアイ周辺や肩の一部、コックピット・ハッチが赤で塗り分けられている。
『0083』第1話から登場。宇宙世紀0083年10月13日に連邦軍トリントン基地からガンダム試作2号機を奪取するアナベル・ガトー少佐を援護すべく、ゲイリー少尉とアダムスキー少尉の搭乗する2機が撹乱のため基地に突入。ゲイリー機はラバン・カークス少尉のザクII F2型(鹵獲仕様)をヒート・サーベルで両断するが、第2話の撤退時に撃破されている。アダムスキー機は試作2号機およびザメルとともに逃走、コムサイIIで宇宙に上がろうとする試作2号機の警戒に当たり、敵追撃隊に不意討ちを仕掛けディック・アレン中尉のパワード・ジムのコックピットにゼロ距離からラケーテン・バズを撃ち込む。コムサイIIを撃破された試作2号機を援護しつつ再度逃走し、翌14日朝にふたたび戦闘となりチャック・キース少尉のザクII F型の首をヒート・サーベルで跳ねるが、ヒート・ホークで肩口を斬られ、アダムスキーは爆発に巻き込まれ即死する。