漫画『機動戦士ガンダムF90』が初出。「初期型」および「後期型」の呼称は漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ (F90FF)』の関連企画「月刊モビルマシーン」による。
「オールズモビル」と呼ばれる、宇宙世紀0116年に蜂起したジオン残党系テロ組織(火星を拠点に移したあとは「火星独立ジオン軍」とも呼ばれる)が運用する「RF(リファイン)シリーズ」のひとつ。外観はザクIIの「レプリカ」と言えるほどに同じであり、これは初期のほかのRFシリーズにも共通する特徴である。これは0105年のマフティー動乱以降、地球圏全域で「ザク」というMSを宇宙市民を護る「サイクロプス」、スペースノイドを虐げる「ガンダム」に立ち向かう「抵抗者」と捉えるカルチャーが生まれたことと無縁ではないとされる。
その一方で内部は高性能化されており、その性能はギラ・ドーガを上回り、グスタフ・カールと比肩する。RFシリーズの設計は、ほとんどがジェガンやヘビーガンと同様のユニバーサル規格によって高度にモジュール化されており、テロリストでも容易に調達が可能となっている。外部のパイプなどはすべてダミーである。
『F90』冒頭の0120年にサナリィがテスト運用中のF90 2号機を、ハンブラビが使用していた「海ヘビ」のようなワイヤー・アンカーを使用して捕獲・強奪する。その後も火星独立ジオン軍の主力機として、連邦軍追撃部隊の前にたびたび登場する。
漫画『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』では、0116年にサイド4コロニー「フロンティアI」でテロ活動を行う。
漫画『F90FF』でも0116年(初春とされる)の様子が描かれ、これはオールズモビルの最初の戦闘行動としている。またそれ以前の0115年末には、のちにオールズモビルに合流するテロ組織「NSP」がサイド2コロニー「アメリア」で右肩にAE社のロゴマークを記して作業用MSとして秘匿運用しており、それに気付いた特務部隊「ファステストフォーミュラ」のディル・ライダー准尉が1機を強奪してほかのRFシリーズ(ドム、ゲルググ、ゲルググキャノン、ギャン)と交戦、ギャンを撃破する。その後、ディルは母艦でF90 2号機に乗り換える。このようにオールズモビル蜂起以前からジオン残党のいくつかでRFシリーズは運用されており、連邦軍参謀本部はこれら「懐古趣味」の機体群を揶揄して「オールズモビル」のコード・ネームを付けている。