一年戦争当時の地球連邦軍の物資輸送任務を担っていた輸送機で、かなりの物資を輸送することが可能であるうえにVTOL機能も持つため、滑走路の未整備な最前線への補給活動には最適であった。「ミディア」と表記されることもあるが、設定画では「ミデア」。
テレビ版および劇場版『機動戦士ガンダム』、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場するが、作品ごとにデザインが異なる(『0080』『0083』は同デザイン)。今のところそれぞれがミデアと呼ばれる別々の機種なのか、バリエーションであるのかの公式な設定はない。ただし、小説版『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の脚注に、「垂直離着陸が可能な輸送機の代名詞として、この名前が用いられることが多かった」とある。また、『0080』『0083』におけるミデアには "C-88" という型式番号が割り振られており、このタイプをミデア改[4]もしくはミデア後期型とする場合もある。
小説版『機動戦士ガンダムUC』では、旧式のミデア・タイプ(ローターによる垂直離着陸機能をもたない)を "C-85" としている[5]。挿絵などには描かれていないため外観は不明であるが、漫画版『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』では、『機動戦士ガンダム』版を踏襲するデザインであるものの車輪部にローターのないタイプとなっている。アニメ版では一部展開が異なるため登場しない。
機体色はイエローで具体的な特徴として貨物室はなく、荷物を搭載した脱着式専用コンテナを懸垂運搬することによる荷役時間の短縮、高翼配置で後退角の少ない長大翼採用による短距離着陸性能の獲得、降着装置に低圧タイヤとローターを取り付け、エアクッションにより不整地への着陸が可能である点が挙げられる。武装はモデルによって差異はあるが、テレビ版に登場した型では機体各所に格納式の連装機関砲塔が数基あるのみで、その火力は自衛用の域を出るものではないが、近藤和久による漫画『機動戦士ガンダム オペレーション トロイ』には独自のバリエーションとしてジオンの航空戦力に対抗するため防空能力と航続距離を強化したガンシップ型ミデアが登場している。
なお、この莫大なるペイロードによってモビルスーツ (MS) も輸送可能であり、一年戦争末期にはMS専用コンテナが開発され、空挺用MSの運用が可能になっている。『第08MS小隊』第9話では、ガンダムEz81機、陸戦型ガンダム2機、74式ホバートラック1台を1機のミデアで輸送している。戦後にも輸送任務に従事している。