アナハイム・エレクトロニクス社(以下「AE社」)で開発された、ドムの流れを汲むハイザックの発展型MS。ハイザックは基本性能こそ高いものの、ジェネレーター出力の低さから複数のビーム兵器を併用できない問題点もあったため、その高い生産性と操縦性を継承しつつ、より高性能な機体として開発された。攻撃型MSに分類される本機体は、ガンダリウムγとガンダムMk-IIから得られたムーバブルフレームを取り入れた第2世代MSであり、エゥーゴに提供するために生産されていた。
ジェネレーター出力の向上により、ハイザックでは不可能だったビーム・ライフルとビーム・サーベルの同時使用が可能となっている。また、性能・生産性ともに優れ、ガンダリウム合金の使用によって機体は軽量化されている。それに加え、各部構造もハイザックで培われたノウハウが生かされ、汎用性・操縦性に優れる。
開発当初、本機には「MSA-002」の型式番号が予定されていた。しかしながら、エゥーゴの台所事情から高性能な量産機よりも超高性能な決戦兵器が必要とされたことや、ネモなど複数の連邦系量産機がラインに乗っている中で別系統の機体を採用することはジオン公国の二の舞であり、必要が無かった。また、ガンダムMk-IIの強奪によってAE社は連邦軍からエゥーゴと共犯の嫌疑をかけられたため、その追及を回避するために同組織へ無償提供された。
『Ζ』第9話で、月のフォン・ブラウン市に入港した巡洋艦アレキサンドリアにAE社から3機が無償で譲渡される。第10話からジェリド・メサとカクリコン・カクーラーが搭乗し、2機を1機に見せる作戦でカミーユ・ビダンのガンダムMk-IIを翻弄するが、看破されて撤退する。第11話のジャブロー降下作戦でもジェリド機とカクリコン機が大気圏突入中のフライングアーマー装備のガンダムMk-IIを狙うが、ジェリドはあきらめてバリュートを展開。カクリコンは粘るもオートでMk-IIのそばでバリュートが展開してしまったため、フライングアーマーの翼にバリュートを引っ掛けられて破裂、大気圏で燃え尽きる。第12話ではジェリド機がジャブロー基地内でガンダムMk-IIと交戦し、互いのビームの衝突による衝撃波で外壁に激突し、パイロットが脱出した直後に爆発する。その後は一般兵が搭乗する量産機が多数登場するが、ハイザックと同程度の扱いでしかなく、目立った活躍はない。