メカニックデザイン企画『モビルスーツバリエーション (MSV)』で設定された。
一部のエース・パイロットからジムの改善要求が提出され、それをもとにジム・スナイパーカスタムとともに製作された機体。グフやドムなどの重装甲をもつ新型MSと交戦したパイロットから、対抗手段として機動性や運動性を向上させた機体が必要であるとの声が上がり、試験的に少数が生産される。ビーム兵器による勝敗の決定を前提に、高速での一撃離脱戦法をとるために機動性を重視し、徹底した軽装甲化が図られている。このため、宇宙戦闘機からMSに機種転換したパイロットにも違和感なく愛用されている。軽量化と出力強化の相乗効果は予想を上回る機動性と運動性をもたらすが、防御力はいちじるしく低下しており、ピーキーな機体制御とともに乗り手を選ぶ機体となっている。
武装はビーム・スプレーガンではなくエネルギーCAP方式のビーム・ライフル(ビーム・ガンとも呼ばれる)を携行、発射回数は限定されるが破壊力は大きい。また、ランドセルに装備されるビーム・サーベルの柄には特殊ホールド加工がほどこされている。通常のジムに装備されている頭部60ミリバルカン砲は確認できない。一部ゲーム作品では、ビーム・ジャベリンや通常のジムのシールドの下半分のみのような小型シールドも装備している。
塗装はオレンジと白(あるいはライト・グレー)を基調とする。本機に搭乗したパイロットとしては、ギャリー・ロジャース大尉が有名である。
ゲームブック『機動戦士ガンダム 灼熱の追撃』では、オデッサ作戦で8機のMSを撃破し、連邦軍で五本の指に入るとされるエース・パイロット、「銀狐のハルトマン」が操縦する機体が登場する。無塗装銀で、両肩にキツネをあしらったパーソナル・マークが描かれている。アフリカに配備され、マエブ山に設置された大型ビーム砲座護衛の任に単独で就いている。他にもう1機が登場するが、ドムに一刀両断にされている。なお型式番号はRGM-79Aとされる。
漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、V作戦機で確立された近接戦、中距離支援、遠距離攻撃の部隊戦術を量産機で実戦運用し、データ収集をおこなうV作戦評価試験部隊「スレイプニール」に配備され、北米を中心に高い戦果を挙げている。パイロットはスハン・ヤンセン中尉。
ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』では、オデッサ作戦直前の北米戦線に隊長機として1機が登場する。漫画版では、北米の公国軍拠点「ティルナノーグ」攻略の増援としてガンタンク2機とともに登場、100ミリマシンガンを携行する。戦闘シーンは描かれていないが、部隊はアルマ・シュティルナーのティターニアによって沈黙する。