ザクI (ザク・ワン)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」のひとつ。初出は、1979年に放送されたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。旧型ザク、または旧ザクとも呼ばれる(名称については後述)。
作中の敵側勢力であるジオン公国軍の量産機で、後継機のザクIIに主力の座を譲った旧式機。テレビ版劇中ではガデムの乗機として登場するが、テレビ版を再編集した劇場版では同機の登場エピソードがカットされた。しかし、第3作『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では別の機体が新規作画で端役として登場する。
ジオン公国軍は、地球連邦軍に対する独立戦争に備え、ミノフスキー粒子下における有視界領域における新型の戦闘兵器としてジオニック社のZI-XA3をモビルスーツMS-01として採用、実戦タイプの開発を命じる。それに応え、ジオニック社はYMS-05A「ザク (I)」を提出。一方、ツィマット社は大推力機であるEMS-04「ヅダ」を開発し、宇宙世紀0075年に制式採用の選定試験を実施。性能ではヅダがザクを圧倒しながらも、試験飛行中に事故が発生、その結果安定した性能を発揮したザクが採用されている。
開発にはジオニック社からジオン公国軍に出向したエリオット・レム少佐が携わっている。初期生産型のMS-05Aを経て、実戦用の後期生産型であるMS-05Bが量産化され、総計として820機が生産されている。
機体各部の動力パイプをすべて装甲内に収納していることによる非効率性や、ジェネレーター出力が低いことなど、設計当初から多くの欠点が露見している。その後の改良により、性能全般が向上した「MS-06 ザクII」が完成。これにより一年戦争開戦時にはすでに二線級兵器となるものの、ザクIIの配備数の少なさから、生産されたほぼ全機が実戦参加している。ザクIIの配備が進むと、補給作業などの二線級任務に回されることとなる。しかし、大戦後期になってもザクIを継続して愛用するベテランパイロットも多く、最終決戦の舞台となるア・バオア・クーでも新鋭機と共に配備され、実戦参加している。また地上戦線にもMSの不足を補うべく、多数が投入されている。標準塗装はグリーンとダーク・ブルーを基調とする。
第3話で、補給部隊の艦長ガデム大尉が自分の補給艦「パプア」を護衛するために本機に乗って出撃する。補給任務自体は成功するも、パプアは爆沈。ガデムは手持ち武器を持たないまま本機でアムロ・レイの乗るガンダムに肉弾戦を仕掛ける。だがガンダムには通用せず、ビーム・サーベルで反撃されて撃破される。
劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、ア・バオア・クー要塞に120mmザク・マシンガンを持って立つ新作画のシーンが追加されている。