『機動戦士ガンダム』のみならず、ガンダムシリーズ全体を通してみても、一番有名な登場人物。 アニメ界のみならず、その後のありとあらゆるジャンルでも彼の影響と思われる描写・表現は用いられており、「仮面の美男子」「赤くて3倍」は、もはや出典の説明を要さないほど。 その多様性は社会現象を通り越し、もはや一つの共通概念として認識されているといっても過言ではないだろう。
「機動戦士ガンダム」、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」では主人公アムロ・レイに立ちはだかる敵として、「機動戦士Ζガンダム」では主人公カミーユ・ビダンを導く大人の一人として登場する。
専用の真紅の軍服を纏い、特徴的なヘルメットと仮面で素顔を隠した優れたパイロットで、物語開始前に行われた激戦「ルウム戦役」で5隻の戦艦を墜としたエース。人呼んで「赤い彗星」。謎めいた姿と裏腹に意外と社交的で周囲からは一目置かれている。事故で顔に醜い火傷が残っているため顔を隠していると周囲には噂されているが、実は正体を隠すため。本名はキャスバル・レム・ダイクン。ニュータイプ思想「ジオニズム」の提唱者ジオン・ズム・ダイクンの長男である。
父が動乱期のサイド3で政治家であったため幼少期の友人はほとんどおらず、母と妹の傍で寄りそう物静かな少年だった。父が謀殺された後はジオン派だったラル家の庇護を受け、ザビ家による迫害を逃れて地球に降りる。マス家の養子「エドワゥ・マス」として育つがザビ家への復讐を誓って家出。ザビ家に近づく為に名前を「シャア・アズナブル」と改めジオン軍に入隊。士官学校ではザビ家四男のガルマと同期だった。
序盤こそジオン軍のパイロットとして連邦とガンダム打倒のためにアムロ・レイとホワイトベース隊の前に立ちふさがるが、ララァ・スンの死によって個人的にも打倒アムロに執着。しかし敵対しながらもお互いを理解しあい、その可能性を危険視しながらも敵であるアムロと手を組もうとさえした。最終的には戦局が徐々に劣勢となっていくなか、ザビ家の主導権争いの混乱に乗じてキシリア・ザビを暗殺、復讐を果たした。
MS操縦技術に優れ、指揮官用ザクにおいては、通常のザクから出力3割増程度の機体性能をもって「通常の3倍の速度」と恐れられるほどの高速戦闘を展開する。ルウム戦役で五隻もの戦艦を沈めた事で有名になり、赤い彗星の異名をとるようになる。「通常の3倍の速度」とパーソナルカラーの「赤」から、「赤い物は通常の物の3倍の性能」とされる。