期パトレイバー候補として試作されたイングラムの量産試作機。漫画版とアニメ版同じ設定で登場しているが、アニメ版ではこの機体に「AVS-98」の機体番号が振られている。
廉価版(エコノミー)のあだ名の通り、イングラム1機を下取りに出せば10機は買える値段。イングラムと比べて構造もかなり簡略化されており、コックピットは密閉型ではなくキャノピーによる有視界型でセンサー類も最低限のもの。下半身のサスペンションもフニャフニャである。
それでも篠原重工お得意のオートバランサーは一級品であり、サスペンションの簡略化が乗り心地の向上に繋がっており、居住性だけはイングラムを上回る。
だが操縦席はほとんど民生用の自動車同然で、体を固定するのは何とシートベルトのみと見ただけで頼りないことこの上ない。
そして案の定、初陣で弱体ぶりを曝け出した。
晴海埠頭で開催されたレイバーショウに出店され、遊馬がイングラム1号機の起動ディスクを使って試乗している所に、グリフォンが乱入して太田の2号機に襲い掛かったので、救援のためにグリフォンに挑むが、イングラムでさえ歯が立たない相手にこんな安物で勝負になるはずもなく。フルボッコにされた上に太田のリボルバーカノンの盾にされ大破する。
結果、次期主力機には不適当とされ開発は中止された。それを基に各部を見直したものが下記の「スタンダード」である。なお、それの発展型と言えるヴァリアントも後の時代に配備されたが、こちらも故障が多かった様子。