影舞乱夢の南、大陸を横切るようにそびえる巨大な無限山脈を越えた先にある国。
この国では、炎の戦神・鬼舞虎が神として崇められている。この鬼舞虎には本体の鬼面の他、右肩に鳥面、左肩に獣面という3つの顔があり、複数の腕を持つともいわれている。そして、鬼舞虎が巨大な象のような神獣に乗っていたとされることから象も信仰の対象となっているが、獅子や虎なども炎を司ることから同じく神獣として崇められている。
また、古代には炎の力を宿した不敗の拳法・アスラしんけん阿修羅神拳という拳法があり、肉弾戦を主体とする戦いが主流であったようだが、そのあまりの破壊力ゆえ封印されてしまったといわれる。
このようなことから好戦的な民族とも思われがちであるが、領主には平和を愛する者が多く、永きに渡って平和は保たれていた。力とは他を統べるための象徴であり、他に対してむやみに行使するものではないと考えているのだ。
そんな赤流火穏の領主には、力の象徴として代々戦神・鬼舞虎を象った鬼舞虎の像が受け継がれており、これを持つ者こそが流火穏の領主である証となっている。
平和を尊び、臣下の者や領民からも名君として支持される領主が多かったのも事実であるが、そういう領主は一部の過激な思想を持つ者からは煙たがられることもある。そのため、それが新たな戦乱を呼んでしまったというのもまた事実なのである。